さて、UCLのダーウィンのブループラークからほど近く(【英国のなかの日本】伊藤博文、五代友厚、夏目漱石も学んだ大学 UCL)、もうひとつのブループラークを見つけました。
△20世紀前半に、この建物に英国の女性作家ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)を含む複数のブルームズベリー・グループのメンバーが住んでいたことが記されていました。1882年ロンドンで生まれた英国モダニズム文学を代表する作家です。父は文芸批評家で編集者、母は画家のモデルとなる美人で、叔母はカメラマン、姉は画家ヴァネッサ・メイという芸術一家に生まれ、多くの進歩的な芸術家や学者たちが集まり構成された知的集団ブルームズベリー・グループの一員として活動しました。著書は日本語やロシア語ではもちろん、世界で読み継がれています。また、心の病を抱えながら執筆活動を続けるヴァージニア・ウルフを真摯に支え、ともに出版社を立ち上げた最愛の夫とのラブストーリーや世界一美しい遺書とも評される手紙を残して川に身を投げ消えてしまった悲しい最期など、ヴァージニア・ウルフの生涯や作品はたくさんの映画などのモチーフにもなっています。
周辺にはヴァージニアウルフに関する記念碑や銅像も。
△タヴィストック・ホテルの入り口には、この建物のNo.52にヴァージニア・ウルフと夫のレオナルド・ウルフが1924−1939の間住んでいたことが記されています。
△ホテル向かいのタヴィストック・スクエアには銅像も。
改めてゆっくり、ヴァージニア・ウルフの作品を読んでみたいです。
敷地内中央には、“インド独立の父”マハトマ・ガンジー像もありました。ガンジーは、ロシアの文豪で絶対平和主義者のトルストイを心から尊敬していたことでも知られています。(関連☆モスクワ通信『番外編 エキゾチック!カザンの聖母をたずねて』☆ウエストミンスター周辺散策、議会前広場と銅像)