(2021.04)ロシアの小学校には、その学年のなかでのクラス以外に、学校全体を縦割りのグループにした“ハウス”があります。映画『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみですよね。ホグワーツ魔法魔術学校は、イギリス伝統の寄宿学校なので、4つのハウスがそのまま4つの寮名にもなり、名前は偉大な魔法使いからつけられていました(グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの4つのハウス)。それぞれハウス・カラーがあり、架空のスポーツ“クィディッチ”ではの校内対抗で戦っていました。
アカデミック・イヤーのはじめに生徒会長以外にハウス・キャプテンが選出されてそのハウスをまとめます。学校では優秀な生徒や良い行いには先生からハウス・ポイントが与えられて、週ごとあるいは月ごとのアッセンブリーで、各ハウスのポイント合計が発表&表彰されたり、ハウス対抗でスポーツ大会なども開催されます。スポーツキットもハウスカラーですし、クリスマスにはハウスごとにツリーをデコレーション!
さて、ロシアで息子が通っていたブリティッシュ・スクールでは、ハウスはロシアの偉人からとって、ドストエフスキー、カンディンスキー、パヴロワでした。
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現在息子が通っている現地校では、イギリスの偉人からとって、チャーチル、ネルソン、ナイチンゲール、オースティンです。
ハリーの通うホグワーツ魔法学校のように帽子をかぶってどのハウスに選ばれるか組分け・・・という儀式は残念ながらありませんでしたが、指定された息子のハウスはチャーチル。街でウィンストン・チャーチル元首相を見かけるとちょっと立ち止まって見てしまいます。
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さて、ほかにも、学校では何かグループ分けをする際に、偉人の名がつくことがあって、イギリス初心者の私はその度に新しい偉人に出会うことになります。たとえば先日は、Bell、Raleigh、Seacole、Pankhurstに分かれていました。ナイチンゲール博物館で学んだSeacoleと国会議事堂の近くで見たPankhurstはすぐピンときましたが(☆ウエストミンスター周辺散策、議会前広場と銅像)、他2人はさっそくGoogle先生に尋ねました。
日本の小学校では、運動会でも紅白や色別が多いような気がしますが、偉人の名前も面白そうですよね!戦国武将なら信長、秀吉、家康・・・画家なら北斎をいれなくちゃ!でも、イギリスに倣って女性をいれるなら、福沢諭吉、樋口一葉、紫式部、野口英世・・・!?なんて考えるとちょっと楽しいですね。