△訪れたのはThe WOLSELEYです。かつて英国最大の自動車メーカーだった1901年創業のWolseley Motors Limitedのショールームだった建物で、1975年にその歴史に幕を閉じた後は、バークレー銀行などが置かれていましたが、現在はグランド・ヨーロピアン・トラディショナル・スタイルのカフェレストランになっています。
△石造りの店内は、黒と金が印象的なインテリア。個性的なシャンデリアと東洋風の家具デコレーションがなんとも独創的な空間を演出しています。
△作家・劇作家・批評家のアーノルド・ベネット(Enoch Arnold Bennett)の名前がついたオムレツ・アーノルド・ベネット(Omelette Arnold Bennett)は、薫製のタラ(コダラのHaddock)を玉ねぎ、生クリームや卵といっしょにとろりとまぜあわせてオーブンで焼いたもの。中は半熟でクリーミー、しっかりとした魚の旨味とコクがあります(レシピはこちら)。もともとは定宿にしていたロンドンのサヴォイ・ホテルのシェフが考案したメニューで、アーノルド・ベネットの大のお気に入りだったそう。
△アーノルド・ベネット(右)と代表作(左)(お写真はWikipediaより)ジョージ・ムア(George Moore)に影響を受けていると言われていますが、ロシアの作家ドストエフスキーやトルストイの影響も感じられるといわれています。この主人公ANNAの佇まいはどこかアンナ・カレーニナを彷彿とさせませんか・・・!?もちろん、ストーリーは全く異なりますが、何か共通点を見つけながら読んでみるのも面白そうです。
ロシアでも、珍しいオムレツをいただけるお店がありました。24時間ユニークな世界の朝食が食べられるお店Cook’ karekuです。
☆【モスクワのレストラン】夏はテラス!24時間世界の朝食がテーマのCook’ kareku
そして、ロシア人の名前のついたメニューといえば・・・日本に面白いものがあります。ロシアの俳優シャリャーピンの名前がついたシャリャーピン・ステーキ!帝国ホテルのシェフが考案しました。
△ザ・ウースリー特製The Wolseley Battenberg。イギリス名物、華やかな色合いと優しいお味のバッテンバーグ・ケーキ(☆【英国のお気に入り】バッテンバーグ・ケーキ)です。
イギリス伝統の味やウースリーのスペシャリテがまだまだ沢山ありそうなので、またぜひ訪れたいです。
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