△カラフルなチェック模様のスポンジをアプリコット・ジャムを挟んで重ね、優しい味のマジパン生地で包んだバッテンバーグ・ケーキ。その名前の由来ははっきりしていませんが、ヴィクトリア女王の孫娘のヴィクトリア王女とルートヴィヒ・フォン・バッテンバーグとの結婚を記念して名付けられたという説もあります。
確かに、家紋によく雰囲気が似ているので、結婚のお祝いに考案されたとしても納得です。
△こちらは、ザ・ウースリー特製The Wolseley Battenbergです。(☆【英国のお気に入り】ザ・ウースリー(The WOLSELEY)のオムレツ・アーノルド・ベネット)
イギリスで暮らしていたヴィクトリア王女とルートヴィヒ・フォン・バッテンバーグ夫婦は、第一次世界大戦中に敵国ドイツの姓バッテンバーグを名乗ることに不都合を感じるようになり、「バッテンバーグ」(Battenberg)から、より英語的な「マウントバッテン」(Mountbatten)に改姓したそうです。このヴィクトリア王女は、現在のエリザベス女王の夫にあたる故エディンバラ公フィリップ殿下の祖母にあたる人物で、幼くして母を失ったフィリップ殿下をひきとってイギリスで育てました。(関連☆ロマノフ家の末裔にあたるエディンバラ公フィリップ殿下のご逝去・・・悲しみに包まれるイギリス)
また、ヴィクトリア王女は、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世の妻アレクサンドラの姉にあたります。(関連☆【英国のなかのロシア】エリザヴェータ・フョードロヴナに再会!ウェストミンスター寺院)
ロシアの飛地カリーニングラード でも、マジパンの博物館を訪れ、マジパン のお菓子をたくさんいただきました。関連☆【中世ドイツ、ソ連、そしてロシア!融合の飛び地カリーニングラード】〜まとめ〜