(2021.08)野生の馬に出会えるニューフォレスト(New Forest)へ。
△ロンドンのウォータールー駅から鉄道(South Western Railwayに乗り約1時間40分)でBrockenhustへ、そして今回は5月から9月まで運行している観光バスを利用してみました(車で訪れる方が多いようでキャンピングカーも見かけました)。基本の緑コース。海沿いをまわる青コース、森の奥深くへさらに足を伸ばす赤コースの3つのルートがあります。hop-on hop-offの乗り降り自由なので、ポイントで上手に乗り換えをしながら1日バスを楽しむこともできそうです。ロンドンも東京のように、鉄道で2時間も行けば、あっという間に豊かな自然と魅力的な田舎町が広がっています。
△爽やかな風を感じながら緑のトンネルのなかを進みます。(イギリスは左側通行なので、バスの左側の座席は少し枝葉が近く危険な場所もあるため右側の座席がおすすめです。一番前は眺めは最高!風除けがあって居心地がいいのですが、お写真を撮りたい方にとってはシールドが邪魔してしまいます。)
△ちょうど紫色のヒースの花が咲いていて、紫色の絨毯が広がります。2階建てバスからの眺めはまた違う迫力があります。
△そのなかを野生の馬が・・・あちらにも!こちらにも!ここには、ウィリアム征服王が狩りに訪れたおよそ900年前から変わらぬ景色が残っており、馬や牛、ロバや羊、豚などの野生の動物や貴重な植物に出会うことができます。
ちいさな町や、ピクニック&お散歩に適したポイント、キャンプ場、ベリー農園やガーデン、蒸気機関車に乗れる場所などを経由しながら進みます。
△リンドハスト(Lyndhust)の町でバスを降りてみました。
△たくさんの馬が気持ちよさそうに草を食べながらひなたぼっこ。ここに駐車して、サイクリングやウォーキングで森の奥へ向かう方も多いようです。
美しい馬に誘われるように、森の奥へ奥へ・・・
森の住人であるたくさんの馬と自分しか存在しない空間になると、しんとした森のなかで、ぶるぶるっという馬の啼き声、大地から草を喰むぶつっぶつっという力強い音、さわさわさわ・・・と木の葉が揺れる音や、ぴーひゅるるるとどこかで小鳥たちの鳴く声がいつもよりも大きく響き、どこからきてどこへ行くのか分からないような、森の一部になってしまったような、こころもとない気持ちになります。すると音もなく後ろから馬がまた1頭ぬっと現れて、悠々と尾を振りながら目の前を通り過ぎて行きます。
△まるで大好きな東山魁夷の絵の中に入ってしまったようなひとときでした。(写真はWikipediaより)