春を迎える!ロシアのマースレニッツァとイギリスのパンケーキ デー!

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今年2021年のロシアのマースレニッツァ(冬を送り春を迎えるバター祭り)は3月8日から14日でした。太陽を象徴するばたーたっぷりの丸くて黄色いブリヌイ(ロシア版クレープ)を食べて、身体のなかから春を迎えます。マースレニッツァ(Масленица)はМасло(バター)に由来しているのでバター祭りと訳されています。起源は、キリスト教を受入れる前の古代ルーシ時代にまでさかのぼるといわれています。

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マースレニッツァの1週間は、母が娘婿を家に招いてブリヌイをご馳走する日、外でお祭り騒ぎをする日・・・など、もともとはそれぞれの日にどんなことをして過ごすかが決められていました。(Понедельник — встреча、Вторник — заигрыши、Среда — лакомка、Четверг — разгуляй、Пятница — тёщины вечёрки、Суббота — золовкины посиделки、Воскресенье — проводы)今では、誰もがパンケーキを食べて楽しむお祭りという感じですが、今でも最終日の「許しの日曜日」には、自分の罪を懺悔し、お互いに許しあいながら、冬を象徴するわらの人形を燃やして心清らかに春を迎える方もいるようです。

毎年赤の広場をはじめモスクワ市内のあちらこちらで、マースレニッツアのお祭りが開かれます。

マースレニッツァ 2018 〜赤の広場周辺〜

マースレニッツァ 2018〜ゴーリキー公園の冬〜

【モスクワ・シーズンズ・フェスティバル】マースレニッツァ 2019

昔から変わらぬ光景です。(☆ロシアの「春を迎えるお祭り」2008)

ブリヌイ

△今回の滞在でのお気に入りレシピはこちら!

“黄金の輪”と呼ばれる古都のひとつスーズダリのとあるちいさなホテルのレシピです。(☆【黄金の輪スーズダリでキュウリ祭り】〜まとめ〜)シェフ直筆のロシア語メモを日本語にしてみました。どのご家庭にもある材料で、とにかく簡単に作れるところもポイントが高いのです。ロシアで主流のひまわり油は他の油でも代用できます。(☆【ロシアの食】ロシアの国花は・・・ひまわり!

薄くなめらかでほんのり甘い一般的なクレープ生地と比べると、ブリヌイはもっちりと厚手で香ばしい食感。また、生クリームやフルーツなどをくるくるっとお洒落に巻いて食べるデザート感覚のクレープに比べると、ブリヌイはイクラやサーモンにスメタナをかけたり、蜂蜜やコンデンスミルクといただく主食感覚です。

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ちなみに、ロシアのマースレニッツァ(“butter week” or “pancake week”)の最終日は、イギリスの母の日と重なっていました!

そして、ロシアでは“pancake week”でしたが、なんとここイギリスでも、2月16日にはパンケーキ・デー“pancake day”がありました!キリスト教の行事でイースター(復活祭)の40日前のShrove Tuesday(告解の火曜日:これまでの罪を悔い改め、懺悔する日)にあたります。

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△パンケーキ&ヨークシャープディングMIXという、イギリス的でとっても便利そうな粉も売っていました。イギリス式では、レモン&シュガーでいただくのが基本なんだそう。

ちなみにイギリスでは、フライパンにパンケーキを乗せて持って競争する「パンケーキ・レース」も毎年恒例になっているそう。もともとはOlneyという町の主婦がShrove Tuesdayの礼拝に遅刻しそうになり、パンケーキの乗ったフライパンを持ったまま駆けつけた・・・というエピソードから来ているとか。Olneyはもちろん、ロンドンでもあちらこちらで、仮装しながらフライパンを手に走る姿が見られるそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=LzmA-mQo0Fs 

日本はもちろん、ロシア、イギリス・・・大好きな国が増えると、大好きな人たちとお祝いする日が増えていきます。なんでもない1日こそ特別な1日!とよく言いますが、毎日がどこかの国の誰かの何かの記念日ですね。

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