ロンドンでピョートル大帝像を見つけました!グリニッジ天文台にも近いテムズ川沿いに突如現れるロシア皇帝。
△2m13cmもの長身だったと言われるピョートル大帝。すっくとした立ち姿と小顔さが際立っています。ピョートル大帝は、1697年3月から1698年8月まで、約250名もの使節団を結成してヨーロッパに派遣し、自らもピョートル・ミハイロフ (Пётр Михайлов) という偽名を使い使節団の一員となってヨーロッパを視察しました。オランダのアムステルダム(約4か月半)とイングランドのロンドン(1698年1月11日から4月21日までの約3か月)には長期滞在し、他にもプロイセンのケーニヒスベルクや、オーストリアのウィーンにも立ち寄ったそうです。Sir John Evelynの邸宅(DeptfordにあるSayes Court)に滞在し、ロシア初の海軍を創設するためイギリスでは、科学や造船技術などを学びました。
△この一風変わった銅像に、通行人も足を止めて写真を撮っていきます。
△気になるのは手のひらに船を載せたこちらの可愛らしい小人の銅像。オフィシャルな紹介は見つけられませんでしたが、この銅像はアメリカの彫刻家Mihail Chemiakinとロシアの建築家Viacheslav Bukhaevによってデザインされ、ピョートル大帝がイギリスを訪れたことを記念してロシアの人々から贈られたもので、2000年にこの場所に建てられたそうです。 使節団を構成したメンバーには、通訳やコック、司祭、そして4人の小人と1匹の猿もいたという記録が残っているそうで、ピョートル大帝の長身とのコントラストを際立たせることで、Peter the Greatと呼ばれたピョートル大帝使節団を迎えたイギリスの人々の驚きを表現しているのかもしれません・・・!
ピョートル大帝を含む使節団を迎えたのは、York Water Gateだと言われています。望遠鏡を手に遠く水辺にたたずむ姿がまさにピョートル大帝らしいですね。(つづく☆【英国のなかのロシア】ピョートル大帝が植えたマルベリーの木と皇帝通り(Czar Street))
△ちなみにこちらは、サンクトペテルブルクにある青銅の騎士像。モデルはピョートル大帝です。
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