イギリスといえば、名探偵シャーロック・ホームズ!ロンドンにはシャーロック・ホームズの博物館もありますし、本や映画、ドラマなどの舞台となった場所を訪ねたり、著者アーサー・コナン・ドイルゆかりの場所を巡るのもファンにとっては楽しみのひとつです。
△2010年から放送されている英BBCの人気ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』
△シャーロック・ホームズ博物館のあるBAKER STREET(関連☆モスクワの地下鉄はメトロ、ロンドンはチューブ!)
さて、そんなシャーロック・ホームズ、実はロシアのモスクワにもいるんです!
△煙草を呑みながら事件を推理するホームズと、横でメモを取るワトソンの銅像。ホームズとワトソンの両方が揃っている銅像は英国ではもちろん世界でも稀なのだとか・・・
ふたりの間に腰掛けて、ワトソンのメモ帳に触れると願いが叶うと言われているそうで、ベンチのワトソンの隣とメモ帳を持つ左手がピカピカ光っていました。
△一方、ホームズのパイプに触れるとトラブルに巻き込まれるので要注意!?
2007年に完成したこの銅像、顔が英国人というよりもロシア人風なのも大きな特徴のひとつです。実は、ソ連時代のTVドラマシリーズ『Шерлок Холмс и Доктор Ватсон』(レンフィルム、1979年)でホームズ役を演じたワシーリー・リワーノフ(Василий Ливанов)とワトソン役のヴィタリ・ソロムニン(Виталий Соломин)の顔をモデルにしているのだそうです。名探偵ホームズに関する作品のなかでも最高傑作のひとつに数えられており、主演のワシーリー・リワーノフはエリザベス女王から大英帝国勲章を贈られました。
https://www.youtube.com/watch?v=yhujgY6m0RQ
ちなみに、ホームズとワトソンの間に座って、ワトソンのメモ帳を触りながら心の中で唱えた私の願いは・・・後日叶いました!もしモスクワへいらしたら、ロシアの名探偵ホームズとワトソンに相談して解決してもらうのも良いかもしれません。
ちなみに、 2019年にロンドンを旅したと気には、シャーロック・ホームズ博物館でマトリョーシカに出会いました!
ホームズ&ワトソンの銅像がひっそりと置かれているのは、在ロシア英国大使館の建物(左手前)の白い塀の前の小さな緑地です。目の前は、モスクワ 川に面するスモレンスカヤ・ナベレジナヤ通り。
△モスクワ川クルーズの遊覧船が行き来して(関連☆【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『モスクワ川クルーズへご案内!』)、遠くにモスクワ・シティが見えます。(☆現代版の聖ワシリー寺院!?新アイコン!モスクワシティ〜まとめ〜)
そして、この銅像から正面エントランスへ続く塀は、イギリスとロシアの詩人や作家たちの作品の豪華競演になっていて、この小さな詩の小道はもうひとつの見所になっています。
△白い塀に一定の間隔で埋め込まれた金色のプレート。イギリスとロシアの詩人による作品が交互に並んでいます。
△英国を代表する作家のWilliam Shakesepeareは、英語とロシア語の両方で紹介されていました。
△英国のT.S.Eliotとロシアのプーシキン(☆【モスクワで出逢う偉人シリーズ】国民的詩人プーシキン)
△英国のWilliam Wordsworthとロシアのエセーニン
△英国のJohn Miltonとロシアのデルジャヴィン
△英国のDylan Thomasとロシアのブローク
△英国のW H.Audenとロシアのチュッチェフ
△英国のGeorge Gordon, Lord Byronとロシアのヴィソツキー
△英国のCarol Lumensとロシアのパステルナーク
△英国のWilfred Owenとロシアのアフマートワ
△英国のGeoffrey Hillとロシアのマンデリシュターム
△英国のAphra Behnとロシアのツヴェターエワ
△英国のRobert Burnsとロシアのレールモントフ
△英国のJohn Keatsとロシアのオクジャワ
△英国のRudyard Kiplingとロシアのネクラソフ
△英国のPhilip Larkin、ロシアのタルコフスキー、英国のTed Huges
さて、あなたは何人知っていたでしょうか・・・?私はロシアの詩人では、ガヴリイル・デルジャヴィン(Гавриил Романович Державин)を初めて知りました。英国の詩人では、お恥ずかしながら、シェイクスピアとワーズワース以外は存じ上げない方ばかりで、これから英国生活のなかで出会っていけたらと思っております。
△シャーロック・ホームズ像のことは、モスクワの街角に新しい発見を届けてくれる愛読書『路上のミュージアム』(宮崎朋菜、鈴木玲子、豊田菜穂子・著 群像社)で教えてもらいました。
関連