【ヴァイオリン備忘録】2点は落第点・・・!?
2021-11-28
Year6の息子は、日本の中学受験にあたるセカンダリースクールへの試験がつづく今年の秋冬。(☆【ロシアナの本棚】イギリスとロシアの小学生 〜学校生活まとめ〜)さらには昨年コロナ禍で中止になった分を取り戻そうとするかのように、学期末へ向けて学校行事ラッシュ!学校の教会クリスマスコンサートでは、先生に頼まれてオーケストラとカルテットを、音楽学校でも個人と弦楽アンサンブルの両方で演奏を披露することになった息子は、今日のレッスンで個人曲の練習に手抜きがあったよう・・・
ヴァイオリンの先生から、夜にメッセージもなくたった1枚送られてきた絵。
△『Опять двойка』またもや2点(落第点・・・)と題されたこの絵は、ロシアのトレチャコフ美術館所蔵のФёдор Решетниковの作品です。
この少年の表情!お母さんと弟の顔!!そして無邪気にしっぽを振って喜ぶ犬・・・!!!思わず笑ってしまいます。「こんな絵が送られてきたよ」と告げると、この少年みたいな顔になった息子が一言。「ああ、前回のレッスンから全く上達してない!2点だ!!ロシアでは2点は落第点で、有名な絵もあるのよ!!知ってる!?」と聞かれて「知らない」と答えたのだそう。
笑顔が引きつる私たち。先生、怖い・・・!今日から心を入れ替えてがんばります。
ちなみに、学校の音楽の先生は偶然ロシア人で、オーケストラで子どもたちが騒いでいると「静かに!どうして私の指示が聞けないの!?私はロシア語でなく英語を話しているのよ!!!」と叫んでいたそう。そして、せっかくロシアで身につけたロシア語とロシアの音楽教育を少しでも継続できたら・・・とロンドンで探したヴァイオリンの先生もロシア人。他の子には英語で教えているので、なんとなく少し言葉すくなに控えめに進むレッスンも、息子のときにはロシア語で思う存分エネルギッシュに展開するので、とにかく迫力あります。ロシア人気質なのか、ロシア流指導なのか、はたまた偶然なのか、ロシアでのロシア人の先生も、ロンドンのロシア人の先生も、自分の子どもくらいの心の距離で接し、怒ってもくれます。
その魂の熱血指導は横にいる私の方が震え上がるほど。でも不思議なことに愛は伝わっているのか、どんなに怒られてもどんなに家での練習は面倒でも、今まで一度もレッスンは辞めたくないし休みたくない息子です。
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