【ロシア文化フェスBlog】モスクワ通信『新婚時代の思い出!プーシキンの部屋記念館』

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(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワの二大美術館のひとつであるプーシキン美術館(Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкин)。ロシア文化フェスティバルIN JAPANの枠内ではこれまで何度もプーシキン美術館展が開催され、傑作の数々をお楽しみいただいてまいりました。その美術館の名前にもなっている詩人アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン(Александр Сергеевич Пушкин)は、ロシアで最も敬愛されている芸術家のひとりです。モスクワ中心部にはプーシキン広場があり、銅像にはいつも花が捧げられています。ここにはプーシキン記念劇場もありますし、カフェ・プーシキンという名前の老舗ロシア料理レストランもあります。さて今回はモスクワで、さらに深くプーシキンを感じられる場所をご紹介いたしましょう。

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雪景色にも映える外観の『プーシキンの部屋記念館(Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате)』。実はモスクワには、西洋絵画の殿堂プーシキン美術館以外にも、プーシキンにまつわる博物館がいくつか存在します。展示物の規模では『国立プーシキン博物館(Государственный музей А.С. Пушкина)』が勝っていますが、こちらはプーシキンが実際に暮らしていた部屋であり、新婚のプーシキン夫妻の幸せいっぱいの思い出が詰まっている場所です。

 

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1831年2月はじめから5月半ばまで、結婚後3ヶ月間という短い期間ですが、プーシキンが暮らしていたと記されています。モスクワの街を歩いていると偉人の名を冠した通りや広場、駅名がたくさんありますし、また古い建物が大切に保管されているため、このような偉人が暮らしていたことを示す碑をよく見かけます。

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教会での結婚式の後、プーシキンは若き妻ナタリヤ・ニコラエヴナ・ゴンチャロワをここへ連れてきました。当時ここは貴族のヒトロヴォ邸でしたが、プーシキンは2階部分を半年間の契約で賃りていました。

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現在はこの1階部分には、プーシキンが暮らしていた当時のモスクワの様子を物語る展示や、

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当時のプーシキンを想いおこさせる展示物が並んでいます。

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『ルスランとリュドミーラ』『エヴゲーニー・オネーギン』『ボリス・ゴドゥノフ』『スペードの女王』をはじめ数多くの傑作を世に送り出したプーシキン。若くして名声を集め、さまざまな土地を放浪しながら精力的に創作活動を続け、1831年1月には決闘で負った傷により37歳の若さでこの世を去ったプーシキンにとって、ここでの新婚生活は待ちこがれていたしばしの休息ともいえる日々になりました。

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この家で書かれ、この家から送られたたくさんの手紙が展示されています。プーシキン直筆の書簡を見ることが出来る感動といったら・・・震えが止まりません!

プーシキンが去った後も、この邸宅はたくさんの人によって歴史が重ねられていきます。たとえば、1884~1885年には、作曲家ピョートル・チャイコフスキーの弟であるアナトリーもここで暮らしていたため、チャイコフスキーも何度もこの邸宅を訪れたそうです。そのため、残念ながらプーシキンの部屋や家具などのゆかりの品が当時のまま保管されているわけではないのですが、1階から実際に暮らしていた2階へと展示室を進んでいくと、さまざまな角度から当時のプーシキンを連想しイマジネーションを膨らませることができます。

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△プーシキンの創作活動の象徴ともいえるライティング・デスク。

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△妻ナタリヤの机

そしてさらに時を経た1986年2月18日、プーシキンの結婚記念日に合わせて、プーシキンが暮らしたこの家が記念館として開館しました。美しいクラシックな街並にお土産屋さんがひしめく人気観光スポットのアルバート通りにありますので、ぜひお買い物の合間にお立寄りください。

Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате

住所:Москва, ул. Арбат, 53

公式サイト:http://www.pushkinmuseum.ru/?q=node/4

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