海を描くイギリスのターナーとロシアのアイヴァゾフスキー!テート・ブリテン(Tate Britain)の『Tuner’s Modern World』へ

2021-09-02

アートに触れる夏休み、息子とはナショナルギャラリーのヴァン・ゴッホ作品を鑑賞してから、2つのヴァン・ゴッホを味わう体感型の展覧会を観に行きましたが(☆2日連続!夏のヴァン・ゴッホ展 その1 『Van Gogh: The Immersive Experience』 ☆2日連続!夏のヴァン・ゴッホ展 その2『Van Gogh Alive』(ケンジントン・ガーデンズ))、こちらは大人向けで、映画『Mr. Tuner(邦題;ターナー光に愛を求めて ロシア語:Уильям Тёрнер)』を観て、テート・ブリテン(Tate Britain)で開催中のターナーの企画展『Tuner’s Modern World』へ。

Mr._Turner

△英国で最も有名な画家のひとりであるターナーは、映画のなかで、その絵から私が思い描いていた人物像とは全く異なるタイプの人でした。ターナーを演じた主演俳優のティモシー・スポールが素晴らしく、父親との関係性をはじめ離婚した妻や娘たちと、画壇で他の画家たちと、そして晩年に出会う女性と・・・人間ターナーの感情の機微を丁寧に表現していました。冒頭のロングショットから美しい映像に一気に引き込まれ、ターナーの絵の世界に包まれるようで劇場で見ることができたらどんなに素晴らしかったでしょうか!好奇心旺盛だったターナーが、蒸気機関車やカメラなどに出逢うシーンや、展覧会でライバルと評されたコンスタブルの作品と並び展示されたことで、あの名作が!嵐の臨場感を味わうために船のマストに自らを縛り付けて、あの名作が!・・・あの名画の裏に隠された知られざるエピソードも満載でとても興味深く観ました。

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△ターナーの作品をじっくりと観ることができるのがこのテート・ブリテンで、常設展でもターナーの部屋があります。

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今回の企画展では、ターナーの初期の作品、水彩で描かれた素晴らしい作品がたくさん展示されていて感激しました。もちろん、油絵の大作は、映画に登場していたものも観ることができて、一層引き込まれました。モダン・ワールドの切り口で、人間と自然、船と海という普遍のテーマのなかで、帆船と蒸気船との対比、木と鉄との対比・・・光を大切にしたターナーがその絵のなかで光を当てた時代の変化を強く感じることができます。さらに、そのターナーの作品と今のイギリスの光景が私のなかで重なっていき、旅先で見た光景を前にすると、また格別の感動がありました。

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△ウィンザー城のこの景色は・・・!(☆レゴで出来た聖ワシーリー寺院も!イギリスのレゴランド ウィンザー(LEGOLAND WIDSOR)

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△まだ記憶に新しいソールズベリの大聖堂。ストーンヘンジからの帰り道にあった遺跡オールドセラムからの眺め。(【イギリス国内旅】最も高い尖塔を持つ美しいソールズベリ大聖堂とあの事件・・・

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△グリニッジからの眺め(☆【英国のなかのロシア】世界標準時!グリニッジ天文台

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△ドーヴァー城と海、そしてホワイトクリフ(☆【イギリス国内旅】ドーヴァー城、灯台、ホワイトクリフ! ☆【イギリス国内旅】『007 ロシアより愛をこめて』イアン・フレミングはロイター通信ソ連支局長!ドーヴァーからディール、サンドイッチ・ベイへサイクリン

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さて、ロシアにも海と船を描いたロシアを代表する画家イヴァン・アイヴァゾフスキー(Иван Айвазовский)がいます。ターナーと同じように貧しい家庭で生まれながら早くからその才能を開花させ、旅をしながら多くの作品を残しました。アイヴァゾフスキーが絵画を学んだサンクトペテルブルクにあるロシア美術館では、アイヴァゾフスキーの展示室があり『第9の波 «Девятый вал»』をはじめたくさんの作品をみることができます。(【水の都サンクト・ペテルブルク】ロシア美術館)モスクワのロシア絵画の殿堂トレチャコフ美術館でも『黒海 «Чёрное море»』などを観ることができます。「海、それは私の人生」というアイヴァゾフスキーの言葉はよく知られていますが、映画のなかのターナーと違う特徴のひとつは、スケッチブックを手にいつも描いていたターナーに比べて、アイヴァゾフスキーはいつも記憶をたよりにアトリエで製作していたと言われていること。二人を比較していくと面白い発見がいろいろありそうです・・・!

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