【英国のなかのロシア】ハロッズで出逢う『ウェッジウッド・パークランド』

2022-04-30

英国を旅立つ友人への贈り物を求めて英国の老舗百貨店ハロッズへ。(関連☆【イギリスのなかのロシア】老舗高級百貨店ハロッズのなかでナチュラシベリカ発見!

英国らしく、ロイヤル・クラウン・ダービー(Royal Crown Derby)のペーパーウェイトを選びました。その売り場の横には・・・ウェッジウッドのパークランド(Wedgewood Parkland)!

△英国の陶器の街ストークオントレントで、ウェッジウッドの工場やミュージアムを楽しみ、アフタヌーンティーで出会ったのがこのシリーズでした。ウェッジウッドを愛し世界から訪れる目の肥えたお客様たちの期待に応えるためにウェッジウッドのティールーム専用にデザインされたというこのシリーズは・・・なんと私の愛するフロッグ・サービスの現代版!

関連☆ワールド・オブ・ウェッジウッドで工場見学&アフタヌーンティー【英国のなかのロシア】【イギリス国内旅】

ウェッジウッドの評判がヨーロッパ中に広まっていた1773年、ロシアの女帝エカテリーナ2世が注文したディナーセットが『フロッグ・サービス』。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にコレクションの大部分が展示されていますが、オックスフォードのアシュモレアン博物館やロンドンのV&Aでも見ることができます。(☆アリス、ハリーポッター、そしてあの人物も!大学の町オックスフォード旅 前編【英国のなかのロシア】

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△『フロッグ・サービス』は、名前の通り、手描きの可愛らしい青カエルの紋章がついているのがポイントで、エカテリーナ2世が夏の別荘ツァールスコエ・セローのエカテリーナ宮殿に向かう途中に滞在したというケケレケクシネンスキー宮殿のために注文したものですが、ケケレケクシネンスキー«Кекерекексинен» とはフィンランド語で“カエルの沼”を意味していて、ここは“カエル宮殿”と呼ばれていたのだとか。

△1枚1枚に風光明媚な英国の景色が描かれていた『フロッグ・サービス』にインスピレーションを得て登場したのが、この『ウェッジウッド・パークランド』です。『フロッグ・サービス』で描かれていたいくつかの景色を用いることで、ウェッジウッドの芸術性や長い伝統への誇りを、そこにストライプをドラマチックに調和させることでモダンな魅力を醸し出しています。(右:Stowe plate 23cm 30£ 左:West Wycomb)

深い交流の歴史を持つ英国のなかで、ロシアを探す私の『英国のなかのロシア』プロジェクトのなかでも、最も興味を持っているのが、この『フロッグ・サービス』です。

関連☆【英国のなかのロシア】〜まとめ〜 (2022.02更新!)

世界遺産ロンドン塔を満喫!おすすめレストランと夜の鍵のセレモニー

2022-04-29

かつて王室の居城でもあり、そして監獄でもあった、テムズ川沿いの城塞、世界遺産のロンドン塔(Tower of London)。幼い王子たちが行方不明になり、死体で発見された迷宮入りの事件が起きたBloody towerや、恐怖の拷問や哀しい処刑にまつわる展示、守り神のカラス(Raven)・・・。ここで処刑されたヘンリー8世の2番目の妃アン・ブーリンの幽霊が今もさまよっているそう。そして、Crown jewelsでは、輝く王冠のコレクションを見ることができ、素敵な制服姿の衛兵(Yeoman Warders)が英国の歴史を案内してくれます。

△ノルマンディー公ウィリアム征服王が、アングロサクソン人に脅威を与えるために建設したホワイト・タワーがこのロンドン塔のはじまりです。

 

△濃紺に赤がアクセントのヴィクトリア朝時代の制服が素敵なヨーマン・ワーダーズ(Yoman Warders)は、ロンドン塔の敷地内で暮らし、ここを守ってきました。ビーフイーター(Beefeater)とも呼ばれ、退役軍人のなかから厳しい条件を満たした人だけがこの職につけるのだそうで「ご覧の通り、顔もハンサムじゃなきゃ無理だよ」とウインク。質問にも気軽に答えてくださいます。レイブンと呼ばれるカラスは、ロンドン塔の守り神。カラスが去ると英国が滅びるという伝説があり、大切に飼育されています。1年前ほど、1匹行方不明になったことがニュースで報じられていたほど。

△クラウン・ジュエルズでは、輝く王冠コレクションにうっとり!

△ロンドン塔内ではかつて様々な動物が飼育されており、3頭のライオン、ゾウ、熊など・・・この3頭のライオンは、今もサッカーのイングランド代表のマークとして残っており、イングランド代表チームはよくスリー・ライオンズとも呼ばれます。その後、ロンドン動物園へ・・・(関連☆くまのプーさんに会える!ハリーポッターの爬虫類館がある!ロンドン動物園

  

 

△牢獄として使われていた時代には、罪人たちはテムズ川から船に乗せられてこの門からロンドン塔へ。処刑台のあった場所や、拷問器具、なども展示されています。

 

△1613年に将軍徳川秀忠から贈られたという鎧も展示されていました。

 

 

ここでしか見かけないようなお土産もたくさん!

△ロンドン塔の横、テムズ川とタワーブリッジを眺めながらのガラス・ドームが素敵なレストランCOPPAは、ロンドン観光や記念日にぴったり!運が良ければタワーブリッジの開閉も見ることができますし(☆【英国のなかのロシア】タワーブリッジで開運祈願!海運でロシアから届いたものは?)、行き交うボートやロンドン橋まで散策したりしてのんびり過ごします。そして日が暮れる頃・・・再びロンドン塔へ。

△予約制で鍵のセレモニーを見ることができます。今日まで毎日続けられてきた儀式としては世界最古の歴史を誇ります。9時53分、赤い制服姿のヨーマン・ワーダーたちがランタンを手にやってきてセレモニーが始まります。”Halt! Who comes there?” “The Keys!” “Who’s Keys?” “Queen Elizabeth’s Keys!” 宵闇のなか力強い声が響きます。700年以上も続けられてきた英国らしいセレモニー、テムズ川の向こうの夜景、そして降り出した雨。

 

旅行でははずせない目玉の観光地は、暮らしていると逆に、いつかいつかと思いながらなかなか足を運ぶ機会のないもので・・・ロンドン観光を楽しんだ一日でした。

そういえば、3年間のモスクワ暮らしのなかでも、クレムリンを訪れたのは日本からの友人を案内しながらの1回きりでした。どちらもそう、国の中心にある世界遺産の城塞のなかで、君主たちが紡いできた長い歴史にふれて、武器庫の宝飾品に圧倒され、大砲や教会、衛兵の交替式をみて・・・

 

【英国のなかのロシア】日帰り旅 英国女王が週末をすごす世界最大最古のウィンザー城でみつけたロシア

2022-04-28

今年2022年はエリザベス女王が即位されてからちょうど70年!プラチナ・ジュビリー(PlatinumJubilee)のお祝いも近づいてきました。そこで、女王にゆかりの深い場所を訪れてみました(☆エリザベス女王のお誕生日!プラチナ・ジュビリーへむけて・・・)。ロンドンから西へ1時間・・・日帰りで足を伸ばすのにぴったりの人気観光地ウィンザー城(Windsor Castle)へ。

△ウィンザー城は今現在も君主が居城するお城としては世界最大にして最古の公邸です。城壁のそばにはヴィクトリア女王像。

△平日はロンドン中心部のバッキンガム宮殿で公務にあたるエリザベス女王ですが(関連☆【英国のなかのロシア】バッキンガム・パレスの庭でピクニック!ロイヤル・コレクションのなかのロシアのティアラの話)、週末はこのウィンザー城で過ごされることが多く、このラウンドタワーに王室の旗があがっていれば女王がいらっしゃる証です。(不在時は英国旗ユニオンジャック)今日もこのお城のどこかに女王がいらっしゃるんですね。

△近衛兵の交替式は11時から。

内部見学時は写真撮影が禁止なのですが、あちらこちらにロシアとのつながりを発見!

☆たとえば、Grand reception roomでは、ヴィクトア女王へロシア皇帝ニコライ1世から贈られたマラカイト(孔雀石)の大きな花瓶が展示されていました。1839年に蒸気船で運ばれたものということ。息子(未来のアレクサンドル2世)が英国を訪れたことへの御礼として贈られたものだと記されていました。(写真はこちら

 

☆ナポレオン戦争でナポレオンに勝利した国の皇帝たちの肖像画で埋め尽くされたWaterloo chamberでは、ロシア皇帝アレクサンドル1世の大きな肖像画をみることができました。実はヴィクトリア女王が誕生した時、アレクサンドリナ・ヴィクトリアという名前で洗礼を受けました。ナポレオンをやぶった偉大なロシア皇帝アレクサンドル1世から名前をもらったもので、ヴィクトリア女王のゴッドファーザー(代父)はロシアのアレクサンドル1世だったのです!(写真はこちら

☆ステートメントアパートメントでおすすめなのは、セント・ジョージズ・ホール(St George’s Hall)。海外からの来賓を迎えた記念の紋章と暦が残されていて、たとえば菊の紋章をヒントに辿ると、日本は1905年にMITSUHITO、1912年YOSHIHITO、1929年にHIROHITO、1998年にAKIHITOと天皇の名が記されていました。ロシアの双頭の鷲の紋章をヒントに探ると・・・1813年アレクサンドル1世、1827年ニコライ1世、1867年アレクサンドル2世、1881年アレクサンドル3世、1893年ニコライ2世(Grand duke of Russia  )を見つけることができました。

△セント・ジョージ礼拝堂では2005年には、チャールズ皇太子とカミラ夫人の、2018年にはハリー王子とメーガンさんのロイヤルウェディングが行われました。また昨年は、故フィリップ殿下の葬儀が取り行われました。(☆ロマノフ家の末裔にあたるエディンバラ公フィリップ殿下のご逝去・・・悲しみに包まれるイギリス

△あちらにもこちらにも可愛らしい王冠がついていて、王冠を探しながら見学するのも楽しい!

△お土産屋さんにも、プラチナ・ジュビリーのグッズが増えました。

△インペリアル・ロシアン(IMPERIAL RUSSIAN)と名付けられたティーセット。ロシアの皇室御用達の宝石職人カール・ファベルジェの作品からインスパイアされたシリーズです。

 

△町歩きでは、ハリー王子の名がついたパブや、ヴィクトリア女王の時代の古い郵便ポストを発見。(☆隠れたもうひとつの地下鉄に乗って郵便の歴史を辿る!郵便博物館)ウィンザーの町並みといえば・・・シェイクスピアの喜劇『ウィンザーの陽気な女房たち』!?(☆【イギリス国内旅】ストラトフォード=アポン=エイヴォンへシェイクスピア巡礼の旅!そして名物ジャイアント・スコーン

 

△1897年開業のウインザー・ロイヤル・ステーションは現在ショッピングモールになっていて、女王のお気に入りだというモルトン・ブラウンなどのお店が入っていました。駅前には、エリザベス女王のダイヤモンド・ジュビリー記念モニュメント。