【今日のロシア】映画シーズンズ 2万年の地球旅行

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TOKYO FM『TOKYO FM セブンーイレブン presents PREMIUM SUNDAY』(毎週日曜日朝8:30〜)今週のテーマは、映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』に学ぶ動物の神秘!

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氷河期のあとに、豊かな森が出来あがっていき、そこに人間が現れて農業を始め森が少しずつ形を変えていく様子が描かれているんですが・・・それが、“人間の目線“ではなく、森で暮らすさまざまな“動物の目線“で描かれているのでみたことのない世界に仕上がっています。

森の中を疾走する馬の目線、それを右へ左へと追いこんでいくオオカミの目線、それを空から狙っているカラスの目線。かと思うと、木から木へ飛び移るクワガタの目線・・・つぎつぎに切り替わっていくので、つぎつぎに別の動物になりきって、森を何倍にも味わうことが出来ます。ドキュメンタリーでありフィクションでもあるので、動物たちが初めて古代人に出会うシーンも印象的です。

また、動物たちの表情の豊かさにも驚かされます。動物がこちらをみるとき、その表情は、人間をみるちょっと警戒した表情ですよね?(もちろん、家族の一員である動物なら、甘えたりすねたりいろんな表情もあると置いますが)この映画では、生まれたときからカメラを側に奥など徹底した準備のもと、野生の動物たちの観たことのない表情にドキッとさせられます!

たとえば、渡り鳥たちと一緒に並走して飛んでいると(これだけでもすごい!)、隣の鳥ががこちらを気遣い、方向転換の合図を送ってくれるときの顔!オオカミが友達のようにこちらをみる顔!!オオヤマネコがなんだか恋人みたいにこちらをじっと見つめる顔!!!

さて、この撮影に欠かせない原生林はポーランド東部で発見されたそうです。そこはかつてのロシア皇帝のプライベートな狩猟地だったそうえ、皇帝が失墜した後すぐに保護地区に指定されたので、600年から700年は人間の手が入っていない森だったのだそう。(ぴあ映画生活

 

息子と一緒に観てまいりましたが、映画館がまるで森のよう・・・!後ろでがさがさっと動物の気配がして思わず振り返ってしまったり、頭上でトリの鳴き声が聞こえたり、馬の蹄の音が遠ざかっていくような感覚があったり。

週末は街を飛び出して緑一杯の場所へ行きたくなりますよね。まだ寒いわという方は、ぜひ映画館で森を感じてはいかがでしょうか?

ちなみに、宮崎駿監督の『もののけ姫』にインスピレーションを受けたというペラン&クルーゾ監督、美しい映像と動物の親子のものがたりがパッチワークのようにつながっていて、絵本を見終わったときのような満足感でした。

 

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