【イギリス国内旅】「ザ・クラウン」でも登場するウィルトン・ハウス、絵になる美しさをロシアに再現した女帝エカテリーナ

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ソールズベリ大聖堂とその隣にあるArundellを見学して、さらにそれからバスに揺られて少し離れた場所にあるウィルトン・ハウス(Wilton House)へやってきました。ウィルトシャー (Wiltshire) にあるペンブローク伯(Earl of Pembroke)兼モンゴメリー伯所有のカントリーハウスです。

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△この日は、動物のモチーフにたくさん出会いました。まずは

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△満開のラベンダーと噴水のコントラストがなんとも爽やか!

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建物内は、残念ながら撮影禁止ですが、さまざまな映画やTV撮影に登場しています。たとえば、最近ではドラマThe Crown(ザ・クラウン)でも、エリザベス女王がいらっしゃるバッキンガム宮殿のなかの一部屋として使われているそうです(ロシアナ映画館『ザ・クラウン(The Crown)』)。

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フロント・ホール中央には、Wiltonにシェイクスピアがやってきたことを記念したシェイクスピア像や伯爵の肖像画(いつも伯爵のそばを離れなかったという愛も一緒に描かれていました)が飾られていました。代々伯爵家に受け継がれ実際に生活が営まれてきた邸宅内は、とてつもなくゴージャスですが、ミュージアムとはまた違い、客人を迎えいれてくれる温かさのようなものを感じます。

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印象に残っているのは、The Great Ante Roomのレンブラントの母の絵、Large smorking roomのViolin Bookcase(バイオリンの彫刻の施された本棚)、そしてThe Gothic Hallの階段とそこで撮影された伯爵家一家のポートレート。そしてイギリスのなかのロシアも!The King’s Bed Chamberには、ロシア大使ヴォロンツォフ大使の肖像画があり、11代伯爵の2番目の妻は、ヴォロンツォフ大使の娘エカテリーナ・ヴォロンツォワ(家系図の英語表記ではCatherine)だったそうです。

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△The Palladian Bridgeの絵になる美しさに感動したロシアの女帝エカテリーナ2世は、ツァールスコエ・セロー(現在はプーシキン)にこの橋をコピーした大理石の橋を作るように命じたのだそうです。

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△ツァールスコエ・セロー(現在はプーシキン)の大理石の橋МРАМОРНЫЙ (ПАЛЛАДИЕВ) МОСТ(PUSHKIN.RUより転載)

また広大な庭の東エリアは、ヴォロンツォフ大使の娘エカテリーナの手によって、さまざま木が植えられましたが、そこには皇帝ニコライ1世によって植樹されたライムの樹もあるのだとか・・・

実はロシアと縁があるとは全く知らずに訪れたWilton Houseでしたが、“ロシアナ歩けばロシアにあたる”。いつも何か新しいロシアを発見し、ロシアな旅になっていきます。邸宅内で読んだり聞いたりしたことが全てですが、ここからさらに、エカテリーナ2世がどのようにこの橋の存在を知りどうやって作ったのか、ニコライ1世はどんなイギリス滞在をしたのか・・・など興味は尽きず、謎解きのようにワクワク調べていくと本が1冊完成してしまいそうですね。

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△邸宅のカフェでは紅茶とヴィクトリア・スポンジケーキでひとやすみ

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あひる?鴨?の横断に注意・・・可愛らしい標識も発見!

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△街角では、フクロウ鹿、そして

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ライオン!13世紀の建物をホテル&パブにしているレッド・ライオンで朝ごはんをいただきました。

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△バスのなかで、ソールズベリ名物のケーキ、ラーディ・ケーキ(Lardy Cake)の存在を教えてもらい、さっそく試してみることに。こういうガイドブックにはない素敵なものを開拓するのが旅の楽しみのひとつですね。レーズンのパンの周りをスパイスとお砂糖でコーティングしているようなお味。

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△ソールズベリからロンドンへ直行の列車に乗るとあっという間の約1時間半。

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△ロンドンのウォータールー(Waterloo)駅にはゾウが・・・!

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