【ロシア文化フェスBlog】プーシキン美術館展のロシア的楽しみ方1:コレクター

2013-07-09

ロシア文化フェスティバルblogより)

今日7月6日からはじまる「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」

その見どころを探るべく、内覧会&記者会見に潜入してきました!

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まずは横浜美術館の逢坂恵里子館長がご挨拶。「2011年の東日本大震災、そして原発事故によって、やむなく中止となってしまったこの展覧会が、2年という時を経て、ついに今日という日を迎えられたことは大きな喜びです。多くの個人コレクターによる優れたコレクションからなるプーシキン美術館展と、そして横浜美術館のコレクション展も合わせて、絵画への情熱や献身を感じていただけたらと思います。」

そう、今回の展覧会のロシア的楽しみ方のキーワード、それはコレクターです。

会場パネル展示には、ロシア人コレクター列伝が!

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▲サンクトペテルブルグのエカテリーナ2世やニコライ・ユスーポフ、アレクサンドル2世。モスクワのセルゲイ・トレチャコフやセルゲイ・シチューキン、イワン・モロゾフなど。

それぞれの人物の肖像と経歴、そして絵画が飾られていた個人邸宅と合わせて,その実物のコレクションを眺めていると・・・「ふむふむ、これはまさに、あなた好みの絵画ですね!」なんて、まるでコレクター仲間になって会話しているような気分も味わいつつ鑑賞できますね。

→つづく

【ロシア文化フェスBlog】『ロシアの演劇』出版記念パーティにて

2013-06-24

(ロシア文化フェスティバルblogより)

講演会のあとは、『ロシアの演劇』出版記念パーティが催されました。

グルジア出身のコバヒゼさんのためにと、渋谷ロゴスキーさんが用意してくださったグルジアワインで乾杯!

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▲中央左がコバヒゼさん、中央右はこの本の帯に推薦コメントを寄せられたた女優の栗原小巻さん、お二人を囲んで左が翻訳された荒井雅子さん、そして右が通訳の安達紀子さん

では、コバヒゼさんに少しお話を伺ってみましょう!

★『ロシアの演劇』は、ロシアにおける演劇の起源から最新の動向まで、分かりやすく1冊にまとまっていて、まるで読む“ロシア演劇博物館“のようですね。演劇に興味のある方なら一度は耳にしたことのある“スタニスラフスキー・システム“が、ロシアから世界に広まったように、今後ロシア演劇は世界にどんなことを発信していけるでしょうか。

コバヒゼ:今それを明言するのは難しいですね・・・。スタニスラフスキー・システム自体も時を経て少し変化・進化してきています。たとえばロシアにおいては、今日このシステムを最も発展させたのはピョートル・フォメンコでしょう。今やロシアのさまざまな演劇フェスティバルには世界中から批評家やプロデューサーたちが招かれていますが、こういう活動を通して、ワクワクさせるような大きな影響を与えていけたらと思います。

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★俳優一家に生まれたコバヒゼさん、ご自身もとてもお美しくていらっしゃいますが、俳優でなく批評家の道に進まれたのはどうしてですか?

コバヒゼ:家の伝統として私も1年程、俳優を目指して勉強はしたんですよ。けれど、わかったんです。女優に必要な大きな才能が、自分にはないということが。それでも演劇を愛していたので、演劇批評家を志しました。

★では、日本にご興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか?

コバヒゼ:まだグルジアに住んでいたとき、そう、1990年代前半のことですけれども、紫式部の作品を読んでから古典の散文に魅かれ、これがきっかけで日本や日本の歴史について勉強をはじめました。

★この夏、ロシアにいらっしゃる方に、ぜひおススメしたい注目の劇場や俳優を教えてください!

コバヒゼ:たくさんありますが、まずはやはりモスクワ芸術座ははずせませんね!それから、ピョートル・フォメンコ工房も観なければなりません!国民劇場も!!エフゲニーミローノフが出演する芝居も絶対に観るべき、『白痴』のムイシュキン伯爵役などで彼は映画やTVにも出演していますよ。

★最後に、今年で8年目を迎える「ロシア文化フェスティバル in JAPAN」スタートからずっと、ロシア組織委員会委員を務めていらっしゃいますが、フェスティバルへかける想いをお聞かせください。

コバヒゼ:2006年の開幕から,フェスティバルを通してたくさんの方に出逢いたくさんのことを知ることが出来ました。日本の方にとって興味深いフェスティバルになることを期待して始めましたが、来場者数や盛り上がりをを見れば、これはすでに実証されたのではないかと自負しています。これからもこのフェスティバルに終わりがこないことを願ってやみません!

ありがとうございました!

【ロシア文化フェスBlog】コバヒゼ先生、熱く語る!

(ロシア文化フェスティバルblogより)

早稲田大学戸山キャンパスにて、学生気分で席に着くと、そこへ颯爽と登場したのはマイヤ・コバヒゼ先生!

▲さすが、ロシアでも学生におしえていらっしゃるだけに落ち着いたご様子で、「話の途中でも質問してくださいね。私からも質問しますから、会話のようにすすめていきましょうね。」とにっこり。

この日は、特にソ連が崩壊しロシアが誕生した1991年以降の現代ロシアに的を絞り、会場の学生たちのリクエストで、いくつかの新しい演劇プロジェクトを中心に紹介されました。
劇作家たちが“朗読会“形式で魅力的な戯曲を求めた「リュビーモフカ演劇祭」や、若い劇作かや演出家たちの可能性を実現するために設立された「劇作・演出センター」、実在の人々の会話を記録して芝居テキストを作り上げるドキュメンタリー演劇の技法を実践した「Teatr.doc」について。そして特に、大きな論議を巻き起こし、ある意味でロシア演劇の新たな1ページとなった作品キリル・セレブレンニコフ演出『粘土』については、コバヒゼ先生はもちろん、通訳の安達紀子さんも実際に当時観劇されたそうで、そのときの興奮そのままに熱く語られました。

▲講演後に催された『ロシアの演劇』出版記念パーティにて。(中央左:コバヒゼさん、中央右:この本の帯に推薦コメントを寄せられたた女優の栗原小巻さん、お二人を囲んで左が翻訳された荒井雅子さん、そして右が通訳された安達紀子さん)

最後に「いろいろなことをお話ししましたが、一番大切なのは、生きた演劇を観ること。私の課題は、今日の私の講演をお聴きになって、皆さんが実際にロシア演劇を観たいと思ってくださることなのですが・・・いかがですか?」そうコバヒゼ先生が微笑むと、学生たちがちょっぴり恥ずかしそうに、けれどまっすぐに手を挙げ、会場からは拍手が沸き起こりました。

「ロシア文化フェスティバル」は今年もあなたに、生き生きとした本物のロシアの文化芸術に出逢うプログラムをお届けしてまいります!