モスクワ通信『極寒ロシアの湖で沐浴!主の洗礼祭』

2019-01-28

ロシア文化フェスティバルblogより)

今年の1月18日から19日にかけての深夜に、ロシア正教の主の洗礼祭(Крещение)が行われました。ヨルダン川で預言者ヨハネがイエス・キリストに洗礼を施したことを祝う日です。敬虔なロシア正教徒たちは、極寒ロシアの川や湖、池などの氷を十字架の形に割った場所で沐浴し、十字を切りながら3度頭まで入って身を清めます。

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△主の洗礼祭のイコン

モスクワでも60カ所以上で沐浴が出来る場所が用意され、新聞やインターネットで案内が出ていました。多くの場所では18日の18時〜19日18時まで開放され、自由に入水することが出来ると書いてありました。都心部では小さなプールのような人工的なものも多いのですが、こちらの池(Большой Садобный пруд)では3カ所用意されていました。

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△まずはメイン会場。深夜から始まり、19日は一日中、沐浴に訪れる人が後を絶ちません。私たちが訪れた昼頃でも−7度。この時期は日本の大寒と同様、крещенские морозы(主の洗礼祭の極寒)と呼ばれ、モスクワでも最も冷え込む時期なのですが、この時期としてはやや暖かく、水温は−4度程度とのことでした。

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△氷の十字架を前に、4つの沐浴場がありました。階段と手すりにもつららが下がります。

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△わずか数分にも老若男女それぞれのドラマがあります。十字架のネックレスに祈り、静かに入水する女性。雄叫びをあげ気合いを入れて入っていく男性。監視員にスマホを渡し動画をとってもらう親子。「これは一種のスポーツみたいなものだよ!見てないで試してごらん!」と声をかけてくれた毎年常連の男性グループも。

終わるとタオルやバスローブを羽織り、入り口脇のテントのなかで着替えます。身体を温めてくれる飲み物や救護室も用意されていました。

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△また、沐浴のあとで、大きな沐浴場へ移動して寒中水泳をしている方もいました。

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△多くの人が訪れイベントの雰囲気の強いメイン会場から少し離れたところには、ひっそりと氷が割られた沐浴場も。

この日は清められた水に力が宿ると信じられており、教会へ聖水を頂きにいく信者の方も多いそうです。

△毎年プーチン大統領の沐浴の様子なども話題になります。

さて、お休みの日は、スキーやそり遊びを楽しむ人でいっぱい!

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△ロシアの冬らしい一日になりました。

 

モスクワ通信『フランスにも!? カフェ・プーシキン』

2018-12-06

ロシア文化フェスティバルblogより)

さて、以前のブログのなかで、モスクワ市内にあるロシアの国民的詩人プーシキンにまつわる場所をいくつかご紹介しました。そのなかのひとつ、«Кафе Пушкинъ» カフェ・プーシキンは最も人気のあるレストランのひとつです。

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△ピンク色の可愛らしい壁とクラシックな外観で、地下鉄プーシキンスカヤ駅をでてすぐ、プーシキン像のあるプーシキン広場の横に、プーシキンの生誕200年記念の1999年にオープンしました。

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△入り口正面のバーカウンターが、まるで昔の薬局の趣きを感じさせるところから1階フロアは通称“薬局“とも呼ばれています。

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自然光が差し込みむ店内は、帝政ロシア時代を思わせる重厚な家具とロシアらしい深い赤を基調としたセッティングが素敵です。ビジネスランチやお茶を楽しむお客さんで賑やかな雰囲気です。

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△観光客も多いため、サービスもメニューも英語&ロシア語が可能です。昔は新聞風だったメニューは、現在ちいさな本のようになっています。ビジネスランチは、前菜&サラダ、スープ、メインに分かれており、2コースですと620ルーブル、3コースですと930ルーブルです。最後にコーヒーか紅茶がつきます。

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△左はお花畑のような盛り付けのオリビエサラダ、右は魚のスープのウハー。林檎入りのボルシチも看板メニューのひとつです。

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△ロシア風パンケーキのブリヌイ、イクラ添え。ホフロマ塗りのスプーンがアクセントになっています。

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△左はチキンのカツレツ、右はビーフストロガノフ風ペリメニ。ユニークな発想でプーシキンカフェならではのアレンジが施されたロシア料理は、一皿一皿に嬉しい驚きがあり、このレストランの雰囲気ともよく合っています。

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△一方、2階は緑色を基調にしたより落ち着いた雰囲気の予約席になっており、Библиотека(図書館)と呼ばれています。本棚には革張りの古書が並び、望遠鏡や地球儀、パイプに燭台など、インテリア小物も魅力的。まるで19世紀にタイムスリップしてどこかのロシア貴族の邸宅の書斎にでも招かれたかのようなゴージャスな気分を味わえます。

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△そして、カフェ・プーシキンの隣に2006年にオープンした «Кафе Пушкинъ»Кондитерская パティスリー カフェ・プーシキン。

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△名物のプーシキンの本をイメージしたケーキやマトリョーシカ・ケーキなども頂くことが出来ます。

△フランスの歌手Gilbert Becaudの『Nathalie』(1964年)という歌のなかで、“カフェ・プーシキンというお店のココア“という歌詞が登場するところからインスパイアされて誕生したお店なのだそうですが・・・

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△実はフランスのパリにも、同じ名前のカフェ・プーシキンがあり、

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ゴージャスな店内でロシア料理やロシア式アフタヌーン・ティーなどを頂いたり、

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△モスクワと同じマトリョーシカ・ケーキなどが味わえることは、ロシア通の間でもあまり知られていません!

どこもかしこも雰囲気があり、モスクワやパリで一息つきたいときにオススメです。

モスクワ通信『モスクワで出逢うプーシキン』

2018-11-10

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアで最も愛されている国民的詩人の一人プーシキン! Александр Сергеевич Пушкин(1799-1837)

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△赤の広場からつづく目抜き通りトヴェルスカヤ通りを進むと、プーシキン広場に銅像があります。広場では四季折々のイベントが催され市民の憩いの場になっていますし、6月6日の誕生日などの記念日には銅像にたくさんの花が捧げられ、詩の朗読会やイベントが催されます。もちろん、たくさんの観光客がここを訪れます。

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△プーシキン像のそばには、並木通りに面してモスクワを代表するレストラン«Кафе Пушкинъ» (カフェ・プーシキン)

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△隣にはパティスリー『カフェ・プーシキン』Кондитерская «Кафе Пушкинъ» 。

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△モスクワの2大美術館のひとつは、その名も国立プーシキン美術館(Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкина)ですし、

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△もう一方の国立トレチャコフ美術館では、プーシキンの肖像画を見ることが出来ます。アラブ人の曾祖父を持ち、やや褐色の肌と巻き髪をしています。曾祖父はピョートル大帝のもとへ奴隷として連れてこられたそうですが、実力主義の大帝にその才能を買われて出世した人物で、プーシキン自身が作品のなかでその生涯を描いています。

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△プーシキンの名を冠したホテルや劇場もありますし、

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△街中には、プーシキンにちなんだ場所にプレートを見つけることも出来ます。

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△さらに深くその作品について知りたい方には、国立のプーシキン博物館。「金の魚」などの童話の世界を楽しめる子ども向けの展示も充実しています。

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△アルバート通りには、新婚時代に暮らしていた家の博物館(モスクワ通信『プーシキンの部屋記念館』)、

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△プーシキンが結婚したといわれる教会のそばには、プーシキンとナタリア夫人が手を取り合い見つめあうロマンチックな噴水もあります。

もちろん、本屋や図書館にはプーシキン関連の本もたくさんありますし、子どもたち用にもプーシキンのおはなしや詩、CDも売られています。

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△劇場シーズンには、モスクワ市内のたくさんの劇場で、プーシキンの作品『エヴゲーニー・オネーギン』『ボリス・ゴドゥノフ』『ルスランとリュドミラ』『スペードの女王』などが繰り返し上演され、プーシキンの詩をモチーフにした歌曲やコンサートも人気です。

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△新トレチャコフ美術館の横からモスクワ川沿いのピョートル大帝像へとつづく芸術公園ムゼオンにもプーシキン像。

大好きなプーシキンを感じながらモスクワ歩きをしてみるのも素敵ですね。