モスクワ通信『番外編 エキゾチック!カザンの聖母をたずねて』

2019-10-15

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシア・タタルスタン共和国の首都カザンへ。シェレメチェボ空港から飛行機で1時間半弱、モスクワ・カザン駅(Казанский вокзал)から列車も出ています。まずはクレムリン(Казанский кремль)へ!スパスカヤ塔(Спасская башня)から入場します。

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△赤い城塞モスクワ・クレムリンも世界遺産ですが、実は白い城塞カザン・クレムリンもユネスコ世界遺産に認定されています。ここに城塞が築かれたのはおよそ11世紀初め。15~16世紀にはイスラム王朝カザン・ハン国の首都として繁栄しましたが、その後イワン雷帝の侵攻によって破壊されてしまいます。

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△クレムリンを入るとすぐに、ヨーロッパ最大級のイスラム寺院として知られるクル=シャーリフ・モスク(Мечеть Кул-Шариф)が見えてきました。イワン雷帝による侵攻で破壊されてしまいましたが、2005年に元の場所に、元の形に、忠実に再建されました。イスラムの香り漂うタタルスタン共和国の象徴ともいうべき建物です。

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△この四角い模様の角が方角を指し示していて、コーランが流れたときのお祈りにも使われるそうです。

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△男女に別れた祈りの場所も見学させていただきました。

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△イスラム文化博物館では、ちょうど«Лев Толстой и исламский мир»(レフ・トルストイとイスラムの世界)という興味深い展示をしていました。ヤースナヤ・ポリャーナで生まれ、その生涯を閉じる日まで愛する故郷で暮らしたことはよく知られていますが、実はここカザンの大学で学んでいました。(カザン大学ではレーニンも学んでおり、大学には若き日のレーニン像もあるそうです。)

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△こちらは若き日のトルストイ青年です・・・!学芸員の方のお話では、カザンの病院で僧侶に出逢い仏教に興味を持ったり、インドのヒンドゥー教に関心を持ちガンジーと交流したり、中国の老子が説いた道教を学んだり・・・ロシア正教やイスラム教以外にもトルストイがその人生において広く世界の宗教を大きなテーマのひとつとして探求していたことが窺えます。

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△ロシアのお土産屋さんとはまた違う独特の雰囲気!

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△ここだけ赤レンガ造りのスユンビケ塔(Башня Сююмбике)。スユンビケというのは、イワン雷帝の求婚を拒みここから身を投げたという伝説のあるカザン・ハン国の美しい最後の王妃の名前だそう。イワン雷帝の侵攻のときにも、この建物だけは奇跡的に残ったといわれています。街灯と比べて、少し傾いているのがお分かり頂けるでしょうか・・・!

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△この白いクレムリンのなかには、美しいイスラムのモスクとロシア正教の聖堂が並んで建っているのが特徴です。タタルスタンはイスラム教を信仰するタタール人と、ロシア正教を信仰するロシア人が暮らしているのです。

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△タタール民族衣装の男性がロシア民族衣装の男性の肩に手を置いて、同じ方向を見据えている銅像!今回は行くことが出来ませんでしたが、カザン市内には『全宗教の寺(Храм всех религий)』と名付けられたあらゆる宗教の特徴が混在するユニークな建築物もあるそうです。

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△黄金に輝く鐘楼と玉ねぎ型の青い屋根が美しい生神女福音大聖堂(Благовещенский собор)のなかも見学。

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食も独特なタタルスタン!クレムリンのなかのカフェでは、タタール風お茶会へ。

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△タタール語で‘’三角形”という意味のタタール風ピロシキ!なかにはジャガイモとお肉と玉ねぎが入っていて軽食にもぴったり。カザンにはこのピロシキの銅像もあるそう!Памятник татарскому пирожку “Эчпочмак” (Monument to Tatar Pie “Echpochmak”)。平たい半月型のものは、クレープのような生地にマッシュポテトがはさんでありました。

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△お茶会をご一緒したタタルスタンの男性は、とにかくこれが大好物とのこと!サクっとした生地のなかに甘く煮たお米やレーズン、カッテージチーズなど?がずっしりと入っているお料理を目の前で切り分けてくださいました。綺麗なのでお祝いやおもてなしの席にも喜ばれるそう。奥には、これぞタタルスタン土産の代表ともいえるチャクチャク。(モスクワのスーパーでも売られています。)小麦粉を練った生地を油で揚げて、蜂蜜で固めたもの。日帰り旅の間にもあちらこちらでみかけ試食しましたが、シンプルなレシピながらそれぞれに全く違うお味!こちらのものは、さくさくと柔らかいかりんとうのようで絶品でした。市内にはチャクチャク・ミュージアムもあるそう。

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△クレムリンは丘の上に建っているので、展望スポットからはカザンの街を一望することが出来ます。ユニバーシアードや昨年2018年サッカーのワールドカップが開催されたスタジアムも見えました。日本代表のベースキャンプ地もこのカザンでしたね!モスクワの日本人学校の生徒たちが手作りの横断幕を持って応援に訪れました。

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△現在、『カザンの聖母』のイコンのための新しい教会が建設中だそうです。

さて、その『カザンの聖母』のイコンに対面するため、クレムリンからカザンの生神女修道院へ移動します。

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△ロシアを守護する最も大切なイコンのひとつとして崇められている『カザンの聖母』。幼い少女マトリョーナの夢に生神女マリヤが現れて、大火事の後に地下にあるイコンの場所を教えたというエピソードが伝えられています。まさにその場所にカザンの生神女修道院が建てられ、少女は修道女となったそうです。しかし1904年に、この修道院から何ものかによってイコンが盗まれてしまいます。今も行方不明のこのイコンがあった場所には複製が飾られています。しかし人々の心のよりどころであることに違いはなく、ちょうどこのイコンの祭日(7月21日と11月4日)の前日で、多くの人が訪れ、このイコンにキスをして祈りを捧げていました。

モスクワのカザンの聖母教会とサンクトペテルブルクのカザン聖堂は、この『カザンの聖母』のイコンのために献堂されているそうです。

 

☆カザン・クレムリン http://kazan-kremlin.ru

モスクワ通信『ロシアで流行中!黒パンより黒い・・・』

2019-09-18

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアと言えばやっぱり黒パン!なかでも香辛料コリアンダーの風味とライ麦の甘み酸味がずっしりもちもちと感じられる食感が魅力の伝統的な黒パン「ボロディンスキー(Бородинский)」はロシア料理によく合います。

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△スーパーではドライフルーツやナッツを入れたもの、ライ麦配合のお好みに合わせて灰色のパンも種類豊富です。そのままでも美味しいですし、スープやお料理のつけあわせにはもちろん、スメタナやバターを塗りサラミやチーズをのせても。

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△黒パンを発酵させた炭酸飲料“クワス”はロシアの夏に欠かせませんし、

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△刻んだたっぷりの夏野菜にクワスをかけた栄養満点の冷製スープ“オクローシカ”も夏の定番です。

そして、黒パンのスナックのスハリキは、おやつにやおつまみに・・・ロシアで人気があります。硬くて噛みごたえがあり、噛めば噛むほどライ麦の味がします。

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△スハリキは、シンプルに油やニンニクで味付けしたものから、スメタナとウクロップ味(ロシア人の大好きなサワークリームとハーブ)、イクラ味やサーモン味、煮こごり味など・・・ロシア独特フレーバーが楽しめたり、ソースつきだったりします。それぞれに黒パンスナック本来の形や固さなども違うため、好みが分かれます。

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△写真はスメタナ味と煮こごり味。以前はキャビア味やイクラ味もあり、お土産に買って喜ばれました。

列車の旅をしたときには塩気の強い味の黒パンスナックとビールで宴会をしているロシア人男性を見かけましたし、シンプルなスメタナ味は軽食&ドリンクの自動販売機などでも定番です。

さて、そんなモスクワでは今、黒パンより黒い食品が大流行中!

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△たとえば、美味しい国産牛肉を使った本格的なバーガーショップが溢れるモスクワで、バンズ生地に炭を練り込んだ黒いバーガーはすでに定着!?あちらこちらで見かけます。

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△この夏はアイスクリームも黒ブーム!黒いアイスクリームコーンに黒いチョコレートコーティング!その中身も・・・真っ黒の黒イチゴ!食べ終わるとお口のなかがお歯黒のよう!ほかにもシベリアの石炭と書かれた商品など黒いアイスがたくさん!

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△これはもはや黒パン・スナックでなく黒スナック!塩分控えめ塩漬けきゅうり味!?

ロシアへいらしたら、必ず味わって頂きたいのが伝統の黒パン!そしてご興味とほんのすこしの勇気があれば、あちらこちらで見かける流行の黒いロシア味も試してみて下さい。

モスクワ通信『モスクワ散歩の進化系!?街中で人気の乗り物』

(ロシア文化フェスティバルより)

モスクワの街中でよく見かけるスケートボードやローラースケート、そしてキックボード(Самокат)。若者だけでなく、素敵な老夫婦が仲良く乗っていたり、幼稚園の入り口にずらりと並んでいたり。

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△石畳や、でこぼこ道の多いロシアだからでしょうか、日本よりもタイヤが大きい印象です。

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△両手を離して乗ることが出来るこんな乗り物バランススクーター(Гироскутер)も見かけますし、

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△日本ではまだあまり見かけないセグウェイも人気があります。階段や段差のあるところでは一旦降りて、スーツケースのように上部から持ち手を伸ばして引っ張ります。

10年前にはモスクワの街中ではほとんど見かけなかった自転車も、すっかり一般的になりました。

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△こんなお洒落な自転車置き場も。

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△自転車専用に色分けされた道路や自転車用の信号機も増えてきました。

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△スマートフォンのアプリを使って街中でレンタルできるシティサイクルもよく利用されています。

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△まずはアプリ(велобайк)をダウンロードして、名前や電話番号、メールアドレスなどを登録(英語も可)。

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△料金プランもいろいろあります。アプリ上の地図で、自転車をレンタル出来る場所やどれくらいの自転車が駐輪しているかが表示されます。

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△登録が済んだら、あとは自転車を選び、画面に自分のログイン番号とピンコードを入力すれば、快適サイクリングのスタートです!

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△なんとギアは日本のシマノ製。

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△最近では、電動自転車や電動キックボードのレンタルもはじまりました。モスクワ散歩の進化系スタイルです。自転車人気を受けて、いつもは車が走っている環状道路を自転車専用にしてサイクリングを楽しむイベントも開催されています。また、ゴーリキーパークなどの大きな公園では、キックボードやバランススクーター、セグウェイ、ローラースケートなどをレンタルして楽しむことも出来ます(1時間 ルーブル。パスポートを預けて)。ただし、雪の降るモスクワでは冬場は撤去されてしまいますので、楽しめるのは夏の間だけ。

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△レストランや花屋さんなどお店の広告にも自転車!

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△モスクワでよく利用されるフードデリバリーサービスも、キックボードや自転車を使って車の大渋滞をするりと駆け抜けていきます。

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△キックボードやセグウェイ、自転車、ゴーカートなどの乗り物は、ゴーリキー公園などでレンタルして楽しむことも出来ます。この秋、モスクワ川沿いの遊歩道で、初めてГИРОСКУТЕРに挑戦してみました。バランスをとるのも簡単で操作も分かりやすく意外にもすぐに進化系お散歩を楽しむことが出来ました!