モスクワ通信『毎年恒例!ロシア国際軍楽祭と戦勝記念日、そして新たに誕生した軍主聖堂』

2020-08-20

(ロシア文化フェスティバルblogより)

ロシアの夏を締めくくるフェスティバルといえば『ロシア国際軍楽祭Спасская башня(スパスカヤ・タワー)』!モスクワの赤の広場が大きな野外コンサート会場となって、ロシア&各国から招待された軍楽隊のパフォーマンスを楽しむことが出来ます。2009年から毎年開催されている人気イベントです。今年は残念ながら新型コロナ・ウイルスの影響で中止となりましたが、昨年は8月23日~9月1日にかけて開催され、なんと日本も初参加しました。

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△この期間は、夜のコンサートのみならず、赤の広場はお祭りモード!たくさんの屋台が出て、イベントも目白押し!モスクワ市内の広場や公園でも連日、スペシャルコンサートが催され、街中に音楽が溢れています。

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△夕暮れから夜へ、美しく変化していく空とライトアップされたクレムリンや聖ワシリー聖堂、グム百貨店。何とも言えない美しさです!開演が迫り満席の会場、期待が高まります!!

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△参加国の旗が並びました。日本からの防衛省陸上自衛隊中央音楽隊(50名)も参加しています。一昨年2018年5月30日に行われた日露「2+2」において、日露両国の信頼醸成の一環として合意された事業で、陸・海・空の自衛隊音楽隊としてこのロシア国際軍楽祭へ参加するのは初めてだそうです。

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△民族舞踊や歌、そして華やかなコスチュームやアイテムなども織り交ぜて、それぞれの国の独自の魅力を思う存分感じさせるパフォーマンス!それをさらに、光や火の演出が盛り上げます!

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△一糸乱れぬ動きでつぎつぎにフォーメーションを変えていきます。まさに日頃の訓練の賜物!見応えたっぷりです。

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△こんな聖ワシリー聖堂、見たことありません!プロジェクションマッピングでさまざまな色柄に変化していきます。

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△そしていよいよ“日出ずる国、日本!”というアナウンスが会場に響きます!大歓声で迎えられた後、一瞬しんとした静寂が訪れ、幻想的な雰囲気のなかで和太鼓の力強い音色と和紙製のぼんぼりが灯ります。振り袖姿の歌姫(松永美智子3等陸曹)が登場して、「カチューシャ」や「恋のバカンス」など、日露で人気のある曲を日本語とロシア語で披露すると会場は大いに盛り上がりました。

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△全員集合のフィナーレも壮観!

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△最後は恒例の花火が打ち上げられて夜空を彩りました!赤の広場での軍楽隊コンサートは、まさにモスクワらしさを味わえるフェスティバルのひとつで一見の価値ありです。ロシア国際軍楽祭Спасская башня(スパスカヤ・タワー)https://spasstower.ru/en/

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△さて、ロシアの祝日の中で毎年最も盛大に祝われるもののひとつが5月9日の戦勝記念日です。1941~1945年の第2次世界大戦(ロシアでは大祖国戦争 Великая Отечественная война)でのナチス・ドイツへの勝利を祝し、赤の広場で軍事パレードが催され、テレビやコンサートホールでは、一日中戦争をテーマにした映画や軍歌が流れ、夜はお祝いの花火が上がります。今年2020年は75周年記念の年でしたが、こちらも新型コロナウイルスの感染対策のために延期され、6月24日に開催されました。

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△5月9日はあいにくの曇天でしたが、6月24日は気持ちの良い夏空が広がり、ロシア国旗カラーが映えました。

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△あちらこちらの建物の屋上には、航空パレードを見ようとたくさんの人が集まっていました。

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△赤の広場の軍事パレードの様子はTVでも生中継されます。

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△モスクワの街の建物には、3本旗を掲げる器具がついていて、戦勝記念日には3本の旗が掲げられます。普段の祝日には、ロシアの国旗とモスクワの市旗、そして戦勝記念日のみ3つ目の赤い旗が掲げられます。これは、ドイツの首都ベルリンにある国会議事堂の建物の丸屋根のてっぺんに、1945年に掲げられた旗と同じもので、勝利の、戦勝記念日のシンボルともいえる旗です。

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△こちらも今年は中止になってしまいましたが、例年であれば赤の広場から続く目抜き通りトヴェルスカヤ通りでは、歩行者天国となり市民パレードも行われます。

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△戦争で功労のあった軍人に贈られるゲオルギー勲章につけられていたオレンジと黒のリボンを模した“ゲオルギー・リボン”があちらこちらで無料配布されていました。戦勝記念日には、戦争の功労者に敬意を表し、いつまでも忘れないことを誓って、このゲオルギー・リボンを身につけている方も多く、戦勝記念日後もずっと車などにお守りのように結んでいる人も見かけます。

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△あちらこちらで、紅茶やカーシャ(おかゆ)の無料配給に行列ができていました。

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△スーパーでは戦勝記念日ケーキも!

統計では2660万人もの犠牲があり、そのことを忘れないための日でもあります。今年2020年の戦勝記念日に合わせて、モスクワ郊外のパトリオット(愛国者)公園には祖国防衛者を称え追悼するためのロシア正教会の「ロシア軍主聖堂(Главный храм Вооруженных Сил России)」が完成しました。

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△世界にひとつだけ!?ミリタリーカラーの聖堂!鐘楼の高さは戦勝75年と同じく75メートルに、円屋根の直径は終戦を迎えた1945年にちなんで19.45mに設計されています。

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△聖堂内には陸軍や海軍、航空宇宙軍などの守護聖人のイコンがあり、ソ連とロシアの軍人に贈呈される勲章の模様などがステンドグラスのモチーフになっています。

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△モザイクのなかには軍国主義日本の壊滅も。哀悼と戦勝が混在する何ともいえない不思議な空間でした。主聖堂ではプーチン大統領が描かれたモザイク画も飾られるという計画があったようですが、プーチン大統領自身がこれを辞退したことがニュースになっていました。

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△戦勝者の母たちに捧げられた銅像(Матерям победителей)は、聖堂に向かい頭を下げて両手で顔を覆い静かに涙を流しているように見えます。

広大な敷地には、戦争が続いた1418日を辿っていく大型博物館複合施設が完成しているほか、まだまだ建設中の施設も多く、これからロシア連邦軍をテーマにした一大テーマパークとして充実していきそうです。

音楽祭はもちろん、戦勝記念日や軍主聖堂からも、日本とは役割が違う軍事国家ロシアの一面を感じられます。

モスクワ通信『モスクワの宝石箱!夏空にきらめく噴水コレクション』

2020-08-15

(ロシア文化フェスティバルblogより)

待ちに待った夏の到来を歓迎するロシアの噴水!まるで祝砲のように5月になると一斉に水を噴き上げ、黄金の秋10月まで楽しむことが出来ます。

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△“噴水アンサンブル”といえば、サンクト・ペテルブルク郊外ペテルゴフにあるピョートル大帝の夏の離宮が有名ですが、モスクワにも数え切れないほどの素敵な噴水があります。今回はいくつかのテーマに分けて、夏空にきらめく素敵なモスクワの噴水をコレクションしてみました。

【彫刻家ツェレテリの噴水】モスクワを彩る巨大彫刻といえばこの人!ズラフ・ツェレテリ(Зураб Церетели)の作品が楽しめる噴水です。

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Фонтан «Старый цирк»オールド・サーカスの噴水 ニクーリン・サーカスのある並木道(ツヴェトノイ・ブリバール)にあるのは、ユーモアたっぷりのピエロの噴水です。ヒョイとかかげたおんぼろの傘から水が滴り落ちてきて、くすりと笑わせてくれます。噴水の周りにも愉快なピエロたちの彫刻を見ることが出来ます。

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クレムリンの周りに広がる噴水アンサンブルのなかでもツェレテリ作品に出会うことが出来ます。1997年に当時のルシュコフ市長によってマネージ広場&アレクサンドロフスキー庭園一帯がリニューアルされました。マネージ広場のФонтан «Четыре времени года» 噴水「四季」 は、立髪をなびかせて4頭の馬が駆け抜けるその後ろが、ちょっと楽しい水のトンネルの小道になっています。ここから赤の広場方面へと歩き出すと・・・

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△もとここに流れていたというネグリンナヤ川をイメージした小川に、『白鳥の王女』『火の鳥』『金の魚』『きつねと鶴』・・・といったロシアの子どたちにお馴染みのおとぎ話の登場人物たちがつぎつぎに現れます。

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△マネージ展示場の前にあるФонтан «Часы мира»噴水「世界時計」は、地下ショッピングモール『オホトヌィ・リャド』名物の天窓にもなっています。

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△せっかくなので噴水を下から見てみると、なんと噴水の下にも噴水を発見!

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△モスクワ 川クルーズでも注目の巨大なピョートル大帝像の噴水もツェレテリ作品。モスクワ市内に2カ所あるツェレテリ・ミュージアムでは彫刻作品の模型も見ることが出来ます。日本では、在日ロシア大使館内の大ホールやメイン階段のステンドグラスがツェレテリ作品で彩られている他、鳩山会館には鳩山一郎像が贈呈されています。(過去ブログ参照:在日ロシア大使館についてはこちら、鳩山会館についてはこちら

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△ちなみに、ツェレテリとは関係ありませんが、たくさんの素敵な橋を通るモスクワ 川クルーズのなかで、ルシュコフ橋からも噴水アンサンブルが楽しめます。晴れた日には虹がかかり、新婚カップルの記念写真スポットにもなっています。橋の横には画家レーピン像があるボロートナヤ広場の緑地が広がり、ここにも美しい噴水がありますし、

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△さらに足を伸ばして、川に突き出す円形の展望橋が話題のモスクワ新名所ザリャージエ公園には、モネの庭のような小さな噴水があります。

 

【子どもたちの遊ぶ噴水】

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△先程のピョートル大帝像を遠くに眺めながらムゼオン芸術公園を歩くと、新トレチャコフ美術館横には音楽に合わせて地面から吹き上げる噴水があり、子供たちのお気に入りの水浴びスポットになっています。
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△新トレチャコフ美術館からクリミヤ橋を挟んで広がるゴーリキー公園には、音楽に合わせて歌い踊る噴水があります(1日に数回)。夜のライトアップも綺麗!バラ園の噴水もロマンチックです。

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△子どもたちも本格的なバレエ作品が楽しめるサッツ記念子ども音楽劇場は、建物そのものも、そして噴水も、物語の世界の続きが広がっているよう・・・!

 

【国民的詩人プーシキンに関連した噴水】国民的詩人プーシキンにまつわる噴水もいくつかご紹介しましょう!

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Фонтан–ротонда «Наталья и Александр»アレクサンドル・プーシキンとナタリヤ夫人の噴水 金色の丸屋根がついたフォルムが鳥かごのようなオルゴールのような可愛らしさ。プーシキン生誕200年を記念して建てられました。

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Фонтан «Пушкинский»プーシキンの噴水(1950年)Фонтан в Новопушкинском сквере新プーシキン・スクエアの噴水(1980年) プーシキン広場のプーシキン像とトヴェルスカヤ通りを挟んで2つの噴水があり、市民の憩いの場となっています。この辺りには、地下鉄のプーシキン駅、プーシキン・カフェ、ホテル・プーシキン(地下のレストランの名前は『エヴゲニー・オネーギン』の主人公オネーギンの友人の名前をとってレンスキー)、他にもプーシキンが通った芸術サロン(現在は食料品店エリセエフスキー)や、プーシキンとナタリア夫人が初めて出逢った場所などプーシキンでいっぱいです。

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△プーシキンといえば、こちらも!とても珍しい少年時代のプーシキン少年の頭像を見ることができるプーシキン生家跡の周りには、『金の魚』の噴水があります(残念ながらこの日はまだお水がありませんでしたが)。隣には『サルタン王の物語』がテーマの子ども公園や、徒歩圏内にプーシキンが洗礼を受けた教会、そしてプーシキンの叔父さまの家博物館もあります。地下鉄バウマンスカヤ周辺は知られざるプーシキン・スポット満載です。

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△国立プーシキン博物館(Государственный музей А.С. Пушкина)の中にもあります。

 

【スターリン建築とソビエト時代の噴水】スターリン政権のソビエト連邦時代に建てられた空を刺すような左右対象の超高層ビル、スターリン建築。第2次世界大戦後、ソヴィエト連邦の首都にふさわしいモスクワを目指したスターリンは、結局実現されることはなかった幻のソヴィエト大宮殿を囲むように、7つの場所に7つのスターリン・スタイル高層ビルを建築。今もセブン・シスターズと呼ばれています。

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△スターリン建築を代表する建物、ロモノーソフ記念モスクワ国立大学。その前には、気高く清らかな花を咲かせる蓮の花の噴水があり、大学に向かって噴水池を挟み両側にずらりと偉人たちの胸像が並ぶプロムナードとなっています。

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△スターリン建築7人姉妹のひとつ、クドリンスカヤ広場の高層アパート前も美しい噴水を見ることが出来ます。

さてスターリン建築以外にも、ソ連時代の建築物が味わえる場所として忘れてはならないのが全ロシア博覧センター(Выставка достижений народного хозяйства 略称ВДНХ)です。もちろんここにも有名な噴水が3つあります。

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ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ウズベキスタン、グルジア、リトアニア、ラトヴィア、タジキスタン、トルクメニスタン、カレリア共和国、エストニア、アルメニア、モルドヴァ、キルギス、アゼルバイジャン、カザフスタン・・・旧ソ連諸国の国々の美女がその手に特産物を持って微笑む「民族友好」の噴水。

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Фонтан «Каменный цветок» ウラル地方の民話をテーマにしている「石の花」の噴水。孔雀石の原石ような深みのある色合いがなんともいえず素敵だったのですが、どちらも最近修復されピカピカに。またこれから時を経ていい風合いになっていくのでしょう。さらに公園の奥へ進むとФонтан«Золотой колос»「黄金の穂」の噴水もあります。

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△ソビエト時代の1967年に完成後10年間、自立式建造物として世界一を誇っていたオスタンキノTV・ラジオ塔(540m)の入り口にも噴水があります。塔があまりにも高いので、噴水が小さく見えますね。内部は見学ツアーや展望レストランがあります。

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△ソ連風の食料品店や食堂も人気スポットになっている国営グム百貨店の待ち合わせの定番といえば、こちらの噴水。四季折々のディスプレイで訪れる人を楽しめませてくれますが、春の桜満開も毎年恒例になっています。

 

【芸術と噴水などなど・・・】

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△ロシアを代表するボリショイ劇場前には、Театральный фонтан 劇場の噴水。そしてその向かい側のマルクス像がある革命広場には、«Петровский»があります。モスクワで最古の噴水は、モスクワ大公アレクセイ・ロマノフの時代にコロメンスコエにあった屋敷に作られたと言われています。それから時を経て、都心部で水道管が整備された19世紀前半に作られた彫刻家ヴィタリによる噴水は、モスクワで今も見ることが出来る噴水の中でも最も古いものに数えられています。水杯を掲げる4人のトッティ(ルネサンス美術で描かれる天使のような男の子)は、それぞれ音楽や詩情、悲劇や喜劇を表しています。もうひとつヴィタリによる有名な噴水は、かつてルビャンカ広場にありましたが現在はモスクワ南部の庭園に移設されています。

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△革命広場に面する老舗ホテル「メトロポール」の天井ステンドグラスに圧倒されるグランドホールでも、優雅な噴水を囲んでお食事を楽しむことが出来ます。ステージでは、伝説のバス歌手シャリャーピンも歌声を披露したそうです。ホテルのロビーバー“シャリャーピン”では、ロシア式アフタヌーンティーも楽しめます。(過去ブログ参照

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△お土産屋さんがひしめくクラシックな街並みがお散歩にもぴったりの旧アルバート通りでは、ヴァフタンゴフ記念劇場の前にФонтан «Принцесса Турандот»トゥーランドット姫の噴水があります。

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△Фонтан «Похищение Европы»  噴水『エウロペの略奪』キエフ駅に隣接してショッピングモール“エヴロペイスキー(ヨーロッパ)”があり、ヨーロッパ諸国の旗がたなびくヨーロッパ広場の中央には噴水“エウロペの略奪”があります。ヨーロッパという言葉のもとになったギリシア神話のエウロペをテーマにしているそうです。

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△ギリシア神話がモチーフの噴水をもうひとつ、Фонтан «Аполлон» «Сатир» «Медуза Горгона»в саду «Аквариум» アクアリウム庭園の噴水『アポロン』『サトゥロス』『メドゥーサ』です。モスソヴェート劇場(Государственный академический театр имени Моссовета)前のアクアリウム庭園は都会のオアシスです。ギリシア神話をテーマにした、アポロンとサトゥロスを挟んで小川が流れ、その後ろには、なんとメドゥーサも隠れています。

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Фонтан искусств «Вдохновение»ロシア絵画の殿堂トレチャコフ美術館本館の脇にある広場には、3枚の絵がモチーフの噴水「インスピレーション」があります。それぞれの絵はよく観ると、ヴァスネツォフ作『イワン雷帝』、クインジ作『パン』 «Снедь московская. Хлебы» 、クインジ作『白樺林』

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△こちらもトレチャコフ美術館から歩いて数分の場所にある旧約聖書『創世記』に記された最初の人間Фонтан «Адам и Ева» アダムとイヴの噴水もあります。モスクワ建都860周年を記念して誕生し、2008年から稼働している比較的新しい噴水です。

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△モスクワ大学付属植物園の薬草園にも四季折々の植物とともに可愛らしい噴水があり、水鳥たちが悠々と泳いでいます。

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△グム百貨店脇のイリインカ通りには、ガラスの滑り台のように緩やかに静かに水面が傾斜する噴水が、一方、戦勝記念公園には空高く吹き上げる勇壮な噴水があります。

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△駅ごとにテーマの違う美しい宮殿のようなモスクワ地下鉄の中にも、実は知られざる噴水スポットがあります。リュブリンスコ・ドミトロフスカヤ線(黄緑)のリムスカヤ駅は古代ローマを記念してロシアとイタリアのアーティストによる作品があります。幻想的に浮き上がる『リッタの聖母』のレリーフも必見ですが(レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた『リッタの聖母』はエルミタージュ美術館で鑑賞できます。)、ローマ建国神話に登場する双子の兄弟ロームルスとレムスの可愛らしい姿の後ろに本物の噴水があります。

さて、あなたはいくつご存知でしたか?噴水に注目するだけで、また新しいモスクワ地図が見えてきます。歩けば歩くほど素敵な噴水に出会える夏のモスクワで、あなたもぜひ新しい噴水を見つけてみてくださいね。

 

モスクワ通信『琥珀、防空壕、マジパン!カリーニングラードでおすすめの博物館3選』

2020-05-07

(ロシア文化フェスティバルblogより)

中世ドイツからソ連、そしてロシアへ・・・歴史を紡ぐ融合の都市カリーニングラードの特徴ある博物館を3つご紹介します。

1 琥珀博物館(Музей Янтаря)

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△琥珀博物館は、世界有数の琥珀の産地として知られるカリーニングラードに、ロシア唯一の琥珀博物館として1979年に開館しました。市内には、赤煉瓦造りが美しい中世の城塞や城壁が点在しており、王の門、フリードランド門、フリードリフスブルク門など全部で6つある城門を巡るツアーも人気です。現在は修復されて博物館やレストランとして利用されるなど観光地化が進んでいます。琥珀博物館は、ロスガルテン門(Росгартенские ворота)とともに残っている塔 の中にあります。

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△地中奥深くに眠っている鉱物からなる他の宝石とは違い、琥珀は地上の植物の樹液(樹脂)が悠久のときを経て化石となったもので、“太陽の石”とも呼ばれています。長い歳月をかけて琥珀が誕生するまでの歴史や、虫や植物などが含まれた珍しい琥珀が展示されています。

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△4kg280gの琥珀の標本

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△トンボの羽が見える琥珀。美しい地球の恵みです。

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△琥珀を採掘している様子のジオラマ

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△サンクトペテルブルク郊外プーシキンにあるエカテリーナ宮殿には、部屋全体が琥珀で装飾された“琥珀の間”があります。かつてプロイセン王からピョートル1世に贈られた琥珀の装飾パネルが原型となり、ピョートル大帝の没後にはエカテリーナ2世が夏の宮殿であるエカテリーナ宮殿に琥珀の間を完成させて特別に好んでいたと言われています。しかし、第二次世界大戦中ナチス・ドイツ軍がソビエト連邦を侵攻し、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)のエカテリーナ宮殿から沢山の宝飾品と共に琥珀の間も奪われてしまいました。琥珀の間の装飾は分解されてケーニヒスベルクへ運ばれ、ケーニヒスベルク城内で保管されていました。しかし空襲で町全体が破壊されると琥珀の間は跡形もなく消滅してしまい、それから現在まで見つかっていません。今もどこかに隠されているのか、誰かが密売してしまったのか、はたまた本当に消滅してしまったのか、想像をかき立てられます。

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△琥珀の間は、その後新たに復元されることになり、1979年から24年かけて作業が行われ、選び抜かれた最高級の琥珀およそ6,000kgを用いて2003年に完成しました。困難を極めた当時の修復の様子についても紹介されていました。

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△エカテリーナ宮殿の飾り箱のレプリカ(1979年)

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△赤から橙色、黄色、緑色、茶色へ・・・美しいグラデーションで魅せる琥珀工芸美術品の傑作はどれも見応えたっぷりです。館内のショップも充実しており、記念に琥珀製品を購入することもできます。 

 

2 防空壕博物館(Музей бункер)

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△続いて、のどかな公園の中に、地下へ続く道。防空壕博物館(Музей бункер) へ。

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△第2次世界大戦でナチス・ドイツ軍が使っていた防空壕が博物館として公開されています。細長い通路の両脇に小部屋があり、展示室になっています。

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△戦時中のジオラマ。空襲により壊滅的な町の様子と、地下の防空壕の中の様子も細かく見ることができました。

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△部屋の様子も当時のままに再現されています。1945年、ここで、ドイツの司令官が降伏の決定を下しました。

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△薄暗い防空壕から外へ出ると夏の強い日差しの下で戦車も展示されていました。

 

3 ブランデンブルク門のマジパン博物館 (Музей марципана в Бранденбургских воротах)

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△ブランデンブルク門(Бранденбургские ворота)の中にあるマジパン博物館へ

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△マジパン(марципан)は、アーモンドプードル(粉末)と砂糖をペースト状に固めた素朴な甘さのお菓子。起源は諸説ありますが、ドイツでは18世紀まで薬局で売られていたのだそうです。様々な型に入れたり、粘土のように手で成形したりして、そのまま頂いたり、デコレーションに使ったりもします。マジパンの歴史、そして昔の貴重な型や美しい化粧箱のコレクションが紹介されています。

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△博物館内にはマジパンで作られたカリーニングラードの観光スポットも。マジパンで作られた“ソヴィエトの家”

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△ソ連時代のアニメ作品をテーマにした特集コーナーには、チェブラーシカやソ連版くまのプーさん

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△奥にはお土産用のマジパン屋さんもあります。ドイツ製とカリーニングラード«ポマッティ(Поматти)» 社のマジパンが販売されていました。1809年ケーニヒスベルク ではポマッティ兄弟が初めてマジパン工場を開き、すぐに評判となりました。ロシア帝国にも輸出され、流行したそうです。

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△カラフルで凝った形のマジパンは、贈り物としても喜ばれます。年末年始が近づくと、ドイツでは幸運を運んでくれるアイテムとして豚の形のマジパンが縁起物のひとつなのだそうです。

飛び地ならではの文化の交差点 カリーニングラードの魅力を味わえる博物館、ぜひ訪れてみてください。