ソ連時代にタイムスリップできる食料品店オープン!

2008-05-01

モスクワの中心地、赤の広場に面するグム(国立総合百貨店)の1階に、
“ガストロノムNO.1(ノーメル アジン)”がオープンしました!
一歩足を踏み入れると、そこはまるでソ連時代の“食料品店 第1号店”。
70年代の人気歌謡曲が流れる店内には、豪華なシャンデリアがきらめき、つんとすました売り子たちがカッサ(レジ)の前に立っています。
 けれどもその品揃えは当時とは比べ物になりません!
ソ連時代の有料食料品から海外ブランドの輸入品まで、ありとあらゆる食料品が所狭しと並んでいます。
同じような食料品店でも、ソ連時代と今とでは、こんなにも違うのだということが一目瞭然です。
さて、店内を見回すと・・・

生鮮コーナー脇では、瓶入りで売られていたソ連時代のジュースのスタンドに行列が出来ています。
健康にいいという透明の白樺ジュースや、カキ氷シロップのような色合いのレモネードを注文すると、目の前でシュワっと炭酸割りにしてくれます。
パンコーナーのガラスケース前には、最もパンの種類が多い国であった帝政ロシアを彷彿とさせる様々な種類の焼き立てパンが勢揃い。
ロシアブランドの魚卵コーナーには、宝石のように光る高級キャビア・イクラが陳列され、注文する旅行客で賑わっています。
一方、ソ連ブランドのコンビーフやコンデンスミルクの缶詰は、社会主義時代そのままのパッケージで山積みにされ、当時を懐かしむ“懐ソ派”を喜ばせています。

モスクワでほぼ唯一とも言われる日本食材コーナーもあり、調味料や米、お煎餅や羊羹などが約3倍の値段で売られています。
惣菜コーナーには、今やモスクワでも一般的なメニューとなった寿司がならび、ちょっと珍しいところでは薄いきゅうりで巻いた軍艦寿司なんていうものも・・・。

ソ連時代を味わいつつ、今のロシアで満腹になれる、ここはまるでロシアの食料品テーマパークです。

ロシア正教最大の祭日“パスハ”の迎え方 Vol.13

2008-04-04

ロシア正教最大の祭日、それが“パスハ(復活大祭)”です。
イエス・キリストが十字架にかけられてから3日目に甦ったことを記念した日で、
西方教会では“イースター(復活祭)”と呼ばれています。

毎年「春分の日の後の、最初の満月の後の日曜日」にやってくる“パスハ”は、
今年4月27日でした。一方の“イースター”は今年3月23日。
このずれは暦の違いから来るもので、ロシア正教を含む東方教会では“ユリウス暦”が、
西方教会では“グレゴリオ暦”が使われています。

★今年のパスハは何日?
ウィキペディア「復活大祭」の「日付」欄から「東方教会」参照

さて、“受難の1週間”と呼ばれる“パスハ”までの一週間には、さまざまな用意をします。
たとえば、1週間前の日曜日は“聖枝祭の日曜日”。
キリストがエルサレムに入場するとき、群集がシュロの枝をふって歓迎したと言われていますが、
寒いロシアでは、この時期シュロの枝が手に入らないため、代わりにネコヤナギの枝を購入します。

▲また木曜日には“クリーチ”を焼きます。
ドライフルーツやナッツの入った円筒型のケーキで、
まるで雪の積もった冬のロシア正教会の屋根みたいに、
上部をすっぽりと白い砂糖でコーティングし、
カラフルなアラザンやチョコレートで飾ります。

他にも欠かせないものと言えば、その名も“パスハ”。

“トゥバローグ(濃い風味のカッテージチーズ)”を、
型に入れて固め、表面を“ロシア正教の十字架”や
“XB(キリスト復活!の頭文字)”で飾ったりします。


そして、彩色されたゆで卵。この時期スーパーには、山積みの卵パックとともに彩色グッズ、卵を飾ったり贈り合ったりするグッズがずらりと並びます。お湯につけるだけで卵に貼りつくロシア民話柄やマトリョーシカ柄のセロファンや、卵1個がちょうど入る大きさのホフロマ柄やグジェリ柄の紙箱・・・ついあれもこれも欲しくなってしまいます!

そしてついに土曜日の夜、信者たちは教会へ向かいます。
あちらこちらの教会から、厳かに美しく“パスハの鐘の音”が鳴り響くと、
人々は“キリスト復活!”、それに答えて“実に復活!”とキスをして挨拶しあい、
用意したクリーチやパスハ、ゆで卵をいただきます。
卵はお互いに一つずつ持って軽くぶつけ合い、どちらが割れるか運試し?をしたりもするそうですが・・・、
あんまりにも綺麗で食べちゃうのがもったいない私です。

「モスクワ通信.ru」(ロシア雑貨マリンカ連載)

ロシアの「春を迎えるお祭り」

2008-03-02

ロシアでは毎年2月下旬~3月初旬の1週間、冬を送り春を迎える“マースレニッツァ(バター祭り)”が祝われます。
7週間にわたる精進期を前に、ロシア正教徒たちは“ブリヌイ”と呼ばれるロシア版クレープを何枚も焼いて盛大に祝います。

☆モスクワではクレムリン脇に“マースレニッツァの町”が作られ、沢山のブリヌイの屋台に人が集まりました。☆

さて、ブリヌイっていったいどんな食べ物なんでしょう?
薄くなめらかでほんのり甘いクレープ生地と比べると、ブリヌイはもっちりと厚手で香ばしい生地をたっぷりのひまわり油で焼きます。
また、生クリームやフルーツなどをくるくるっとお洒落に巻いて食べるデザート感覚のクレープに比べると、ブリヌイはイクラやサーモンにスメタナをかけたり、蜂蜜やジャムをのせていただく主食感覚です。
マースレニッツァの1週間には、それぞれ違った呼び方のようなものがあって、
月曜日は「面会の日」、火曜日は「お祭りの始まる日」、
水曜は「娘の連れ合いを招いてブリヌイを食べさせる日」、
木曜日は「最も盛大な日」、日曜日は「許しあいの日」・・・などなど、
理由をつけてはとにかく沢山のブリヌイを食べます。

 まんまるで黄色い太陽のようなブリヌイをたくさん焼いてたっぷり食べることで、
日光が少ない長い冬の憂鬱さを追い出し、
これからやってくる春の太陽のパワーをもらうのでしょうか。
この1週間が終われば、モスクワにも春がやってきます!
★今年のマースレニッツァは何日?(ウィキペディア参照)
ロシア語版(右枠内 В 2010 году)
英語版(右枠内 2010 date)
☆マースレニッツアの締めくくりとして、冬が春に戻ってこないように、最後に大きなわら人形を焼きます。
☆カフェにも“マースレニッツァ限定メニューが”。たいてい、主食タイプとデザートタイプが選べるようになっています。

「モスクワ通信.ru(ロシア雑貨マリンカ)」より