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口紅WEB 『ロシア文化フェスティバルblog』連載中

 

本著書 『ロシアの文化と芸術 (ロシアのラジオ案内)』(生活ジャーナル社)

モスクワ通信『プーシキンの部屋記念館』

2017-12-04

(ロシア文化フェスティバルblogより)

モスクワの二大美術館のひとつであるプーシキン美術館(Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкин)。ロシア文化フェスティバルIN JAPANの枠内ではこれまで何度もプーシキン美術館展が開催され、傑作の数々をお楽しみいただいてまいりました。その美術館の名前にもなっている詩人アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン(Александр Сергеевич Пушкин)は、ロシアで最も敬愛されている芸術家のひとりです。モスクワ中心部にはプーシキン広場があり、銅像にはいつも花が捧げられています。ここにはプーシキン記念劇場もありますし、カフェ・プーシキンという名前の老舗ロシア料理レストランもあります。さて今回はモスクワで、さらに深くプーシキンを感じられる場所をご紹介いたしましょう。

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雪景色にも映える外観の『プーシキンの部屋記念館(Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате)』。実はモスクワには、西洋絵画の殿堂プーシキン美術館以外にも、プーシキンにまつわる博物館がいくつか存在します。展示物の規模では『国立プーシキン博物館(Государственный музей А.С. Пушкина)』が勝っていますが、こちらはプーシキンが実際に暮らしていた部屋であり、新婚のプーシキン夫妻の幸せいっぱいの思い出が詰まっている場所です。

 

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1831年2月はじめから5月半ばまで、結婚後3ヶ月間という短い期間ですが、プーシキンが暮らしていたと記されています。モスクワの街を歩いていると偉人の名を冠した通りや広場、駅名がたくさんありますし、また古い建物が大切に保管されているため、このような偉人が暮らしていたことを示す碑をよく見かけます。

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教会での結婚式の後、プーシキンは若き妻ナタリヤ・ニコラエヴナ・ゴンチャロワをここへ連れてきました。当時ここは貴族のヒトロヴォ邸でしたが、プーシキンは2階部分を半年間の契約で賃りていました。

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現在はこの1階部分には、プーシキンが暮らしていた当時のモスクワの様子を物語る展示や、

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当時のプーシキンを想いおこさせる展示物が並んでいます。

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『ルスランとリュドミーラ』『エヴゲーニー・オネーギン』『ボリス・ゴドゥノフ』『スペードの女王』をはじめ数多くの傑作を世に送り出したプーシキン。若くして名声を集め、さまざまな土地を放浪しながら精力的に創作活動を続け、1831年1月には決闘で負った傷により37歳の若さでこの世を去ったプーシキンにとって、ここでの新婚生活は待ちこがれていたしばしの休息ともいえる日々になりました。

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この家で書かれ、この家から送られたたくさんの手紙が展示されています。プーシキン直筆の書簡を見ることが出来る感動といったら・・・震えが止まりません!

プーシキンが去った後も、この邸宅はたくさんの人によって歴史が重ねられていきます。たとえば、1884~1885年には、作曲家ピョートル・チャイコフスキーの弟であるアナトリーもここで暮らしていたため、チャイコフスキーも何度もこの邸宅を訪れたそうです。そのため、残念ながらプーシキンの部屋や家具などのゆかりの品が当時のまま保管されているわけではないのですが、1階から実際に暮らしていた2階へと展示室を進んでいくと、さまざまな角度から当時のプーシキンを連想しイマジネーションを膨らませることができます。

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△プーシキンの創作活動の象徴ともいえるライティング・デスク。

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△妻ナタリヤの机

そしてさらに時を経た1986年2月18日、プーシキンの結婚記念日に合わせて、プーシキンが暮らしたこの家が記念館として開館しました。美しいクラシックな街並にお土産屋さんがひしめく人気観光スポットのアルバート通りにありますので、ぜひお買い物の合間にお立寄りください。

Мемориальная квартира А.С. Пушкина на Арбате

住所:Москва, ул. Арбат, 53

公式サイト:http://www.pushkinmuseum.ru/?q=node/4

モスクワ通信『改装後のボリショイ劇場本館』をご紹介!

2017-11-06

ロシア文化フェスティバルblogより転載)

ロシアといえばボリショイ劇場のバレエやオペラを思い浮かべる方も多くいらっしゃると思います。本館は約6年間もの長い修復工事を終えた2011年に、趣きはそのままに美しくリニューアルされました。ギリシア神話に登場する太陽神アポロンの4頭立ての馬車の銅像、ファサードには双頭の鷲。劇場広場の噴水前は、いつも劇場を愛するロシア人や世界各国からの観光客で賑わっています。

 

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1776年、女帝エカテリーナ2世がピョートル・ウルソフ公に劇場をひらく特権を与えたところからボリショイ劇場の歴史が始まったと言われています。1780年にペトロフスキー劇場として現在の場所に開館(現在も劇場脇の通りはペトロフカ通りと呼ばれています)。その後、幾度となく火事などの災難に見舞われますが、1856年にアレクサンドル2世の戴冠の日に合わせて、ボリショイ劇場としてオープンしました。

 

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△毎年秋、劇場シーズンが始まると、チャイコフスキーの三大バレエ『白鳥の湖』『眠りの森の美女』『くるみわり人形』や、ハチャトリアンの『スパルタクス』などの人気演目に加え、意欲的な新作も上演されています。この日は彫刻家ロダンの生涯をテーマにした『ロダン』。2002年に開館した隣接の新館とともに、オペラとバレエが交互に上演されています。

 

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ホール天井には、豪華絢爛なシャンデリア!高さ8m×幅6m、重さ2トンもあり、24000個のクリスタルで彩られています。そしてこのシャンデリアの上には、なんと劇場と同じ大きさのリハーサルルームが存在しているということも驚きです。緞帳の奥の舞台には3%の傾斜があり、ボリショイのダンサーたちはそこで優雅に踊ることを求められます。

 

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天井画には、アポロンと9人の女神たちが描かれていますが、実はもう1人、パレットと筆を持つボリショイ劇場オリジナルの女神が描かれていることをご存知でしたでしょうか?現在お土産ショップでは、この天井画の柄の雨傘も人気商品のひとつになっています。

 

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△総1740席のなかにはステージ両脇のBOX席など一般には販売されていない特別なシートもあり、芸術監督やスタッフ、特別なお客様が鑑賞するときに利用されます。なかでもステージ下手側のBOX席は、通称”スターリン席”と言われています。かつてレーニンによって解体の危機にさらされた劇場を救ったのは、バレエをこよなく愛していたと言われる次の指導者スターリンでしたが、暗闇で鑑賞中に危険にあわないようにと、奥まったこの場所で楽しんだのだそうです。

また、天井桟敷には立ち見200席も用意されており、両脇のステージが物理的に見えないお席にはモニターも用意されています。

 

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△これぞロシア!という深みのある赤色のシート。ロイヤルボックスの奥にはミニキッチンやトイレなどもついていて、観劇の合間にも来賓がくつろげるようになっています。また、ロイヤルボックスの双頭の鷲の飾り以外の内装はすべて、紙や木を中心に楽器を作るための素材からなっており、ホール全体が最高の音質で響くように考えられているそうです。

 

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△1856年にボリショイ劇場としてオープンした記念の年号プレートがホールの扉の上に飾られています。

 

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△最上階のグランドカフェには、ソファ席も用意され幕間におしゃべりをしながらゆったりと過ごすことが出来ます。下階にもカフェ&バースペースが用意されており、シャンパンやコーヒー、オープンサンドやフルーツ、ケーキなどを楽しむことが出来ます。

 

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△白のホワイエへと続く赤絨毯の大階段は、ちょうどドレス姿の女性がすれ違える幅に設計されているそうです。

 

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△白のホワイエでは、ドレスアップしたお客様たちが記念撮影をしたり談笑したりとなごやかに過ごしています。

 

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△バレエやオペラにまつわる貴重な資料満載の特別展示室も見逃せません。3ヶ月ごとに展示替えがあり、著名な芸術家やその作品を記念した展示や衣装などを自由にご覧頂けます。

 

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△皇帝の間(小)は、皇帝への謁見のために使用されていました。部屋の両隅に座り壁に向かって小さな声で話したとしても聞こえてしまうほど声がよく響く設計になっており、内緒話が出来ない部屋なんて言われてたりもするそうです。

 

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△そして、今回の改装工事で新しく誕生したのが、この地下のベートーヴェン・ホールです。300人収容のこのホールの客席は可動式になっており、階段状のコンサートホールから平面のバンケットルームにまで対応することが出来るようになっています。ちょうどボリショイ劇場の正面、劇場広場の噴水の真下くらいに位置しているこのホールは、高度な防音設備によって隣接する地下鉄と隔てられています。

 

モスクワへ来たらボリショイ劇場!その素晴らしいステージはもちろん、その作品が産み出されて来た劇場そのものを堪能することが出来るバックステージツアーも人気があり、運が良ければ貴重なリハーサル風景もご覧頂けます(ロシア語&英語のツアーに加え、日本語のツアーもあります)。

ボリショイ劇場 公式サイトはこちら

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ロシアならではのファーストフード!ピローグ屋さん «Николай»

2017-11-05

ロシアでは、パン屋さんでもパイ屋さんでもケーキ屋さんでもなく、ピローグ屋さんというジャンルがあります。専門店からちいさな売店まで、街のあちらこちらで、ピローグ屋さんを見かけます。

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見た目はパイのようですが、生地はパン生地風で、丸や長方形などさまざまな形に可愛らしく成形されています。

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中身はデザート系とお食事系のどちらもあり、注文すると店員さんが切り分けてくださいます。1切れからホールまでお持ち帰りにすることも出来ます。

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△サーモンとほうれん草のピローグ 200ルーブル(左)。ベリーとトヴァローグ(カッテージチーズ)のピローグ 140ルーブル(右)。ロシアのカフェラテ(ストローがついています!)。テーブルの上には、ハロウィンイベントのご案内が。ジャック・オー・ランタン作りのマスタークラスや、ダンスイベント。

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カウンターで注文するスタイルのこちらのお店«Николай»は、チェロ奏者のニコライ・ペレグドフから名付けられています。アットホームな雰囲気で、読書したりおしゃべりしたり、それぞれにゆったりと過ごしているテーブルの間を、美しい看板猫が行ったり来たりしてなごませてくれます。

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ロシアならではの人気ファーストフードのひとつです。

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«Николай»

公式URL http://bar-bufet.ru

カテゴリー: 今日のロシア