【日本のなかのロシア】『オトナの教養講座』でカンディンスキー!

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アイロンをかける時間は、私のYouTube時間。お気に入りのブックスタンドに、料理本ではなくiPadを置いて・・・。さて、山田五郎さんのYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』では、カンディンスキーの『印象Ⅲ(コンサート)』(レンバッハハウス美術館)が取り上げられていました。

△“抽象絵画の父”ワシリー・カンディンスキー(Василий Васильевич Кандинский)が、“現代音楽の父”シェーンベルグの『3つのピアノ曲集』をモチーフに描いた作品です。

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△モネ『積みわら«Стога»』

モスクワで生まれ、モスクワ大学では法律や政治経済を学んだ秀才だったカンディンスキー。描く絵ももともとは写実的なものでしたが、モネの絵『積みわら』に感銘を受けて一念発起。30歳でドイツ・ミュンヘンへ移住したのが画家としてのカンディンスキーの転機になりました。ふたりの繋がりを探るのは面白そう!

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カンディンスキーの生涯やロシアで見ることが出来る作品については興味を持っていましたが、今回はカンディンスキーの人生というキャンバスを鮮やかな色と自由な形で彩って忘れられないメロディーにした3人の女性、初めの妻で6歳年上の従姉妹アンナ(Анна Филипповна Чемякина )、ドイツで出会った画家のガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter)、そして戦争で再びロシアへ戻った50歳頃のカンディンスキーが出会った、当時16歳だった3人目の妻ニーナ(Нина Андреевская)についての話題がドラマチックにお話されていて惹き込まれました。ロシア語で少し検索しただけで、いろいろ面白いエピソードが出てきて、たとえば、1916年のニーナとの運命の出会いは電話で聞いた声に一目惚れ(一耳惚れ?)だった、など・・・!

Василий Кандинский. Живопись. Незнакомому голосу. 1916 год

△カンディンスキーはニーナの声を聴き恋に落ちたその日にこの作品『Незнакомому голосу(見知らぬ声に捧ぐ)』を描きました。

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△動画でも話題にあがったマレーヴィチの作品『黒の正方形(Чёрный квадрат)』

△カンディンスキーが描いたミュンターとふたりの愛の巣『Gabriele Münter’s house in Murnau』

象徴主義(目に見えない概念を絵に:エクスプレス)の師匠から、印象主義(外に見えるものから受ける印象を絵に:インプレス)へ、カンディンスキーの絵の変遷や、第1次世界大戦、ロシア革命、第2次世界大戦下の芸術家たち、なかでもヒトラーのナチス政権下で、カンディンスキーと青騎士(«Синий всадник»)メンバーの作品をロシア人の家の地下に隠して守りきったミュンターの画家魂に心が震えました。ムルナウ(Murnau)にあるという二人の夏のカントリー・ハウスは『ロシア人の家』と呼ばれているそうで・・・行ってみたい!!!

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カンディンスキーの絵の魅力は、音楽芸術はなぜ人々に感動を与えるのか、に着眼して描くようになってからの、音楽的な感動を与える作品群です。ときには楽器や五線譜、指揮棒などを連想させるモチーフを見つけることも出来ますが、そこから色や形が溢れ出して、見るたびに美しい音楽が流れてきます。

日本におけるカンディンスキーといえば、日本在住で活躍していらっしゃるピアニスト、ミハイルカンディンスキーさんは、画家カンディンスキーの家系にあたるそうです。

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NHK『名曲アルバム』コンサートMCでご一緒させていただいたときの一枚。お隣はヴァイオリニストの奥様、カンディンスカヤ・美穂子さん。お二人でコンサートもなさっているそうです。(カンディンスキーさん公式サイトはこちら

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