【英国のなかの日本】伊藤博文、五代友厚、夏目漱石も学んだ大学 UCL

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UCL(University College London)は、1826年に創立されたロンドンで最も歴史ある大学のなかのひとつです。

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△訪れたのはちょうど9月。キャンパスでは初々しい学生さんたちが大学を背景に記念撮影をしたりしていました。サークル勧誘や大学見学ツアーの案内を持った学生さんたちもいます。

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△哲学者のジェレミー・ベンサムが大学のアイコン的存在で、その教育理念を基に大学は発展を遂げてきました。日本との縁も深く、英文学を学ぶためロンドンに留学した夏目漱石もここで講義を聴講しました。夏目漱石の作品のなかには、レオニード・アンドレーエフをはじめロシア文学の影響を受けたと言われているものもあり、また東京帝国大学で教えていた漱石の門下には、ロシアから留学していた日本研究者セルゲイ・エリセーエフ(Сергей Григорьевич Елисеев)がいました。(関連☆【モスクワ通信】120年の歴史に幕・・・食料品店エリセーエフスキー

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△Student centerなどモダンな建物と歴史的な建物が混在しています。そんな広いキャンパス内では、なんと日本を感じることも出来ます。

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△Japanese gardenには日本関連の記念碑が。

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△初代内閣総理大臣となった伊藤博文を含む3名の留学生が1863年に(大学の方は“日本初の留学生“と話していました)、また1865年にも日本人留学生たちがUCLを訪れ、ここで学んだことを生かして、パイオニアとして近代日本の礎を築いていったことが記されています。映画やドラマで注目された五代友厚の名前もありますね。五代友厚役で三浦春馬さんが主演し感動を巻き起こした映画『天外者(てんがらもん)』でも、激動の幕末から明治初期が描かれていました。(関連☆『罪と罰』ラスコリニコフを演じた俳優の三浦春馬さん、逝去

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△UCLといえば、イギリスが誇る自然科学者チャールズ・ダーウィンが1859年に種の起源を発表したのもここでした。

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進化論や著書『種の起源』は日本でもとても有名です。裕福な家庭に生まれ、子供の頃から植物や昆虫、鉱物採集などが好きだったのだそう。医者だった父は、医学の道に興味を持てなかったダーウィンを聖職者にしようと考えており、一方のダーウィン本人は“聖職者なら自由な時間に自分の好きな研究ができる”と考えていたようです。結局、とても身体の弱かったダーウィンは実家からの援助を受けながら科学者として身を立てていきます。愛する妻と子供たちに囲まれて良いパパでもあったようです。

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△関連☆イギリスの自然史博物館、ロシアにはダーウィン博物館

 

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