【中世ドイツ、ソ連、そしてロシア!融合の飛び地カリーニングラード】ロシア唯一の琥珀博物館とドイツの防空壕博物館

2020-05-01

8月10日は、町の中心を流れるプレゴリャ川沿いを散策し、ケーニヒスベルク時代、ソ連時代、そしてロシアへと歴史を紡ぐ融合の街カリーニングラードを歩きました。8月11日は、下の池の近くにある防空壕博物館と上の池のそばの琥珀博物館へ。

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△のどかな公園の中に、地下へ続く道。防空壕博物館(Музей бункер) 大人1人150ルーブル

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△第2次世界大戦でナチス・ドイツ軍が使っていた防空壕が博物館として公開されています。細長い通路の両脇に小部屋があり、展示室になっています。

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△戦時中のジオラマ。壊滅的な町の様子と、地下の防空壕の中の様子も細かく見ることができました。

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△部屋の様子も当時のままに再現されています。1945年、ここで、ドイツの司令官が降伏の決定を下しました。

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△薄暗い防空壕から外へ出ると夏の強い陽射しのもと屋外に戦車も展示されていました。

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△大学前の広場には、ドイツの哲学者カント像。ケーニヒスベルク出身で、ケーニヒスベルグ大学で教鞭をとっていた哲学者カントについては、前回のブログでご紹介したカント島の大聖堂内に博物館があります。作曲家であり、“幻想文学の奇才”ホフマン(Эрнст Теодор Амадей Гофман)は、あのチャイコフスキー作曲のバレエ『くるみ割り人形』の原作«Щелкунчик и Мышиный король» を書いた小説家で、ケーニヒスベルク大学ではカントの講義を聴講していたそうです。ケーニヒスベルグ大学は、ポーランドのクラクフ大学についで中東欧では2番目に古い歴史ある大学で、現在はカント名称バルト連邦大学(Балтийский федеральный университет имени Иммануила Канта)の一部になっています。(関連☆【ボリショイ劇場】ロシアのクリスマスはやっぱり『くるみ割り人形(Щелкунчик)』)

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△大学付近の一角にはタイムカプセル?のようなものも。9月の新学期になったら学生さんたちがコーヒーを買うのかな?コーヒーカップ型のコーヒー屋さんも夏休み中。

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△ロシアの夏の風物詩クワス屋さんは大人気!ダーチャで採れた野菜やお花を路上で売るおばあちゃんたち。寂しいことにモスクワ都心部では、クワスの屋台やタンクも、路上の小さな野菜売りも少なくなってきています・・・(関連☆夏の飲み物といえば・・・КВАС(クワス)!

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△モスクワで見かけなくなったといえば、こちらも。移動のバスやトロリー内では、乗車すると腕に乗車券をぐるぐる巻きにした女性がやってきて、乗車券を購入しました。 モスクワではすでに、日本のSUICAのようなICカードをかざします。(関連☆【モスクワの交通事情】バス事情 2017

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△市内には、赤煉瓦造りが美しい中世の城塞や城壁が点在しており、王の門、フリードランド門、フリードリフスブルク門など全部で6つある城門を巡るツアーも人気です。現在は修復されて博物館やレストランとして利用されるなど観光地化が進んでいます。ここロスガルテン門(Росгартенские ворота)は魚のレストランになっていました。

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△琥珀博物館(Музей янтаря)は、ロスガルテン門につづく塔の中にあります。世界有数の琥珀の産地として知られるカリーニングラードに、ロシア唯一の琥珀博物館として1979年に開館しました。

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△地下の奥深くに眠っている鉱物からなる他の宝石とは違い、琥珀は地上の植物の樹液(樹脂)が悠久のときを経て化石となったもの。長い歳月をかけて琥珀が誕生するまでの歴史や、虫や植物などが含まれた珍しい琥珀が展示されています。

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△4kg280gの琥珀の標本

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△トンボの羽が見える琥珀。美しい地球の恵みです。

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△琥珀を採掘している様子のジオラマ

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△サンクトペテルブルク郊外プーシキンにあるエカテリーナ宮殿には、部屋全体が琥珀で装飾された“琥珀の間”があります。かつてプロイセン王からピョートル1世に贈られた琥珀の装飾パネルが原型となり、ピョートル大帝の没後にはエカテリーナ2世が夏の宮殿であるエカテリーナ宮殿に琥珀の間を完成させて特別に好んでいたと言われています。しかし、第二次世界大戦中ナチス・ドイツ軍がソビエト連邦を侵攻し、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)のエカテリーナ宮殿から沢山の宝飾品と共に琥珀の間も奪われてしまいました。琥珀の間の装飾は分解されてケーニヒスベルクへ運ばれ、ケーニヒスベルク城内で保管されていました。しかし空襲で町全体が破壊されると琥珀の間は跡形もなく消滅してしまい、それから現在まで見つかっていません。今もどこかに隠されているのか、誰かが密売してしまったのか、はたまた本当に消滅してしまったのか、想像をかき立てられます。

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△琥珀の間は、その後新たに復元されることになり、1979年から24年かけて作業が行われ、選び抜かれた最高級の琥珀およそ6,000kgを用いて2003年に完成しました。困難を極めた当時の修復の様子についても紹介されていました。(関連☆【水の都サンクトペテルブルク】郊外ツァールスコエ・セロー(皇帝の村)のエカテリーナ宮殿

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△エカテリーナ宮殿の飾り箱のレプリカ(1979年)

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△ソ連時代を象徴するモチーフの置き時計。

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△琥珀で作られた原子力砕氷船レーニン・・・!(関連☆【オーロラ・スポット!北極圏ムルマンスク】街歩き③世界初の原子力砕氷船レーニン!

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△赤から橙色、黄色、緑色、茶色へ・・・美しいグラデーションで魅せる琥珀工芸美術品の傑作は見応えたっぷり!

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△可愛らしい中庭では、子供たちがコインを投げていました。

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△博物館内にもたくさんの琥珀製品のお店がありました。入り口脇では、アクセサリーの即売会も。

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△池ではヨットレースが開催されていました!カリーニングラードには、上の池と下の池と呼ばれる大きな池が2つありますが、こちらは上の池です。池の周りも琥珀のお店でいっぱいでした。

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△«Мать-Россия»像

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△今日のランチは、ショッピングモール“ヨーロッパ”のなかで見つけたビアホールでドイツ料理にしてみることに。

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△ドイツの黒ビール

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△ミュンヘ名物の白ソーセージ、ヴァイスヴルストとプレッツェル

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△Площадь Победы

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△«Борющиеся зубры»

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△ピョートル1世像。木陰のベンチで、この後どこへ行こうかと地図を広げると・・・今日みたいな夏空にぴったりの海が見たくなりました。ここから、急遽バルト海へと向かいます!