【今日のロシア】映画『クレヴァニ、愛のトンネル』

2015-02-18

ロシア、ベラルーシ、ウクライナ・・・いまや旧ソ連圏で最も多くの映画を撮影している日本人と言っても過言ではない今関あきよし監督の最新作『クレヴァニ、愛のトンネル』が今週末21日より新宿K’sシネマにて公開されます。

△『クレヴァニ、愛のトンネル』予告編

ウクライナの田舎町の外れに実在する、緑に包まれたトンネル。貨物列車が1日に1往復­するだけの幻想的な美しい場所。ここでキスした恋人たちは永遠に結ばれる……。
20年前に失った恋人の幻影を追い求めて、そのトンネルにたどり着いた男、そして現れ­た少女。だが彼女に逢えるのはその場所だけだった――。狂おしいまでの愛のせつなさが­胸に迫る映像叙事詩。

 

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  死ぬまでに見たい世界の絶景にも選ばれているウクライナ・クレヴァニ村の緑のトンネルを、世界で初めて映画にすることで、その美しさを永遠にした今関あきよし監督にお会いしてまいりました。映画館には、今関監督と脚本のいしかわ彰さんが心を込めて作ったという緑のトンネルが!

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撮影の合間に、この緑のトンネルの片隅で、そこだけ四葉のクローバーが湧く泉のような場所を見つけるという不思議な体験をなさった今関監督。押し花にして日本に持ち帰り、ちいさなカードにしたものがトンネルに置いてあります。雨上がりの晴天で奇跡のように美しい姿を見せてくれた緑とトンネルと四葉のクローバーは、映画を見てくださった方にもきっと愛と幸せを運んでくれることでしょう・・・!

 

3.11震災前の2003年に『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』を撮影。原爆投下という悲しい過去を背負う日本人の監督として、今も終息することのないチェルノブイリの悲劇に映画で立ち向かいました。しかし、二度と世の中にこんな悲劇が起きないようにとの願いもむなしく、震災後に日本は原発事故に直面することになります。被災地に何度も足を運んでいた監督は、このチェルノブイリにもほど近いクレヴァニの緑のトンネルの画像を見た瞬間に、福島の桃内の無人駅とイメージがシンクロし、どうしてもここへ行ってみなければ!と強く感じたそうです。そうして、その想いが、どうしてもここで映画を撮らなければ!に変わり、カリーナ・プロジェクトが再び集結して日本・ウクライナ合作映画が完成しました。

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△お写真はブログ『カリーナの林檎 チェルノブイリの森』より。

お父様とお姉様が亡くなった悲しみを胸に緑のトンネルへと向かった今関監督。生とは死とは何なのか、死なずに生き残っていくものは何なのか、そんな問いかけが『カリーナの林檎 チェルノブイリの森』から『クレヴァニ、愛のトンネル』へとつづいています。8ミリを回す主人公の男性教師は、やはり今関監督を投影して見てしまいますが、今回のラヴストーリーには、試写会でも大評判だったという黒板のエピソードをはじめ、監督ご自身の学生時代の“ちいさな恋のメロディ“も織り込まれているそう。

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取材時には、使い込んでくたくたになったウクライナ語の地図を広げて、それは楽しそうにウクライナでの撮影の日々を語ってくださいました。映画パンフレットにも、クレヴァニへのアクセスやウクライナの町の様子なども紹介されています。

なお、上映期間中には日替わり豪華ゲストと今関監督によるトークショーも予定されています。ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者カテリーナさんの回も!(詳細はこちら)さらに、19日木曜日には映画『クレヴァニ、愛のトンネル』公開記念 ウクライナ★ナイトも開催されます!

ウクライナロケの最後、全員でこの緑のトンネルのなかをディーゼル貨物列車で疾走するという夢のような体験をしたそう!そして、伝説どおり、そこで現地スタッフの間に愛が生まれたのだそうです。この映画で、愛のトンネルを疾走しましょう。

 

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