【日露交流年】オペラ 『КОДАЮ 光太夫』

2018-11-06

「ロシアにおける日本年」の枠内で、モスクワのドム・ムジキ劇場ホールにおいて、大黒屋光太夫の漂流とエカテリーナ二世への謁見、そして帰国という日露交流初期の時代を描いたオペラ『КОДАЮ 光太夫』が初演されました!

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19世紀末、漂流してロシアを横断しサンクトペテルブルクでエカテリーナ2世の許可を得て帰国した大黒屋光太夫の壮大な物語。ボリショイ劇場やゲリコンオペラのソリストを中心に、「モスクワ・アマデイ劇場」の日本人ソリストでもいらっしゃるソプラノ 平岡 貴子さんの歌声も、モスクワで拝聴することが出来ました。

書を用いて舞台上にオーケストラを配置したシンプルな舞台装飾が、より配役の個性を際立たせ、ダイレクトに主題や想いが伝わってきます。人間の肉体の動き、声と音楽、そして舞台という空間が最大限に生かされていて、日本とロシアがうまく融合し、惹き込まれました!

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△ときに悪魔になり、ときに魂の叫びになり・・・子どもたちの可愛らしさも舞台に華を添えました。いつか日本公演があるときには、日本のこどもちたにも出演の機会があるのかもしれません!

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ちょうど秋にサンクトペテルブルグで、エカテリーナ2世に大黒屋光太夫が謁見した広間を訪れたところでしたので、オペラ初観劇の息子にとっても興味深かったようです。

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ご案内文より転載:題材は江戸時代の蘭学者、桂川甫周(1826-1881)文献「北瑳聞略」に記録された当時の日本とロシア交流の壮大な記録から構成されており、主人公は三重県鈴鹿白子の船頭、大黒屋光太夫です。大黒屋光太夫が漂流苦難の末、女帝エカテリーナ二世の勅許で帰国する物語であるこの題材をもとに、井上靖は「おろしや国粋夢譚」、吉村昭は「大黒屋光太夫」として小説を書き上げていて、前者は映画化もされています。今回公演するオペラは、この題材にインスピレーションを受けた声楽家青木英子(1919-2010)により全編ロシア語で制作され、アゼルバイジャン出身ファルハンク・フセイノフ(1948−2010)が作曲したオペラです.オペラ形式での公演は、本モスクワ公演が初演となります。モスクワ・アマディ音楽劇場と大使館の共催で、和歌山大学青木義英客員教授の協力のもとでつくられた作品です。

「オペラ光太夫」オフィシャルサイト : http://opera-kodayu.com/jpn/performance.html

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Он белая ворона.(彼は白いカラスだ)という表現が出てきましたね!生死の間をさまよい、極限の精神状態のなかで感じる、友情、責任感、葛藤、絶望や不安、挫折、そして希望・・・どんなときも自分の価値観に従って生きた光太夫の孤高の魂の美しさ・・・!

カテゴリー: 今日のロシア