【今日のロシア】秘境から架空の国、そして宇宙まで旅したタンタン、その冒険のはじまりはソビエトだった!

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ベルギーの漫画家エルジェによって描かれた漫画『タンタンの冒険』。少年記者タンタンと相棒の白い犬スノーウィが事件に巻き込まれながら世界中を旅するお話です。

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△日本版公式サイトTINTIN JAPAN

チベット、コンゴ、砂漠や冬山など秘境から架空の国、そして宇宙まで旅したタンタンですが、なんとその大冒険の始まり、そして作者エルジェにとっても輝かしいキャリアにおける第一歩となった旅先は・・・なんと社会主義国として一人歩きを始めて間もないソビエトでした。

世界中で愛されているタンタンのシリーズ、日本では福音館書店から出版されています。第1作の『タンタン ソビエトへ』は、唯一、カラー化されず白黒のままで描かれています。

訪れる国の政治・歴史・風土や文化を綿密に調べて正確に描写することで知られるエルジェですが、この第1作目のときにはまだその手法を確立していなかったため、ソビエト=悪という偏見をそのまま受け入れて描いてしまったことを悔やみ、長いこと絶版になっていたそうです。1991年に崩壊したソビエトが本当はどんな国だったのか、この本がその理想と現実を考えるきっかけになれば・・・福音館書店の前書きにはそう綴られています。

タンタンとスノーウィの軽快なやりとりとスピーディーな展開、スリルに満ちた冒険を味わいながら、西側諸国にとって鉄のカーテンの向こうの謎の大国ソビエトがどんなふうに見えていたのかも感じることができます。

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