【オーロラ・スポット!北極圏ムルマンスク】⑤奇跡のオーロラ・ハンティング!

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広いロシアのなかでも、北極圏に位置するムルマンスクは知られざるオーロラ・スポットとして人気があります。

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△オーロラを待ちながら楽しい夜の雪遊び!オーロラ撮影用のカメラではこんなに明るいですが、実際は真夜中。満月の光に照らされてふかふかの雪が輝きます。

オーロラは自然の奇跡。天候に左右されます。冬に鑑賞するイメージがありますが、実はムルマンスクでは早くも9月から見ることができるそう。9〜11月は屋外でオーロラの出るタイミングを待つ間も凍える心配がないうえ観光客も少ない穴場の時期なのだそうです。

現地では、オーロラ・ハンティングの達人であるガイドさんとご一緒することをお勧めします。オーロラの強度指数を測るものなどたくさんの携帯アプリを併用して、天候の変化、特に風の向きと強さ、雲の動きをチェック。滞在期間のなかで最も見える可能性の高い時間帯と場所を予測してくれます。現地情報から穴場スポットまで熟知し、豊富な経験とノウハウを生かして最適な場所を探してくれます。

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私の滞在した2日間はオーロラ強度も弱く(KP2)、また天候に恵まれず、1日目は雪で中止。期待の2日目も朝からどんよりとした曇り空とにわか雨が続きました。しかし「可能性がある限り出かけよう!」ガイドさんからの連絡で夜21時にホテルを出発し、市街地から車でハンティングへ。仲間のガイドさんとも常時連絡を取り合い、まずはノルウェーとの国境へ続くハイウェイ沿いの道でストップ。三脚に高感度カメラを設置して待っていると、厚い雲に覆われた空の向こうに雲の切れ間が現れ、そこから澄み切った夜空と吸い込まれそうな美しい星空、そして手が届きそうなほどのスーパームーンが見えました。

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△専用のカメラで撮るとオーロラが現れはじめていますが、肉眼ではうっすらと白く霞んだ天の川のように見えました。

「いい兆候だ!さらに大きな窓(雲の切れ間)を探そう!」再び車に乗り込みます。次に移動した先は、よくオーロラが現れるという人気スポットで、すでに2、3台の車が停車していました。再び雲が垂れ込める空の下、みんなで音楽を聴きながら踊ったり、空を見上げながらおしゃべりしたり、月明かりのなか雪遊びをしてみたり、そうして身体が冷えてくると車内に戻って熱い紅茶とお菓子で暖をとったりして過ごしました。その間にも天候はどんどん変化していきます。ここでは残念ながら大きな雲の切れ間は現れず、雲の動きを追いながらさらに移動していきます。

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△次の場所では、肉眼でも薄緑色に見えるように・・・!風に揺られるカーテンのように形を変えつつ、大空で揺れています。消えたかと思うとまた現れ、見ていて飽きることがありません。

「こういう大きなカーテンのようなオーロラの前後には、フラッシュと呼ばれるオーロラの閃光が見えることがあるんだ。これこそオーロラという夢のような美しさ」とガイドさん。「君たちにぜひ見せたいよ。ダメもとでもう少しだけ粘ってみるかい?」時計を見ると時刻はすでに12時を過ぎ、大型ツアーバスはムルマンスク市内へ戻ってしまいました。あと少しだけ・・・車を走らせます。

「やっぱり今日は無理かな?」車内にほんの少しだけ諦めムードが漂ったそのときです。突然、運転席から「すぐ車をおりて!閃光だ!!」ガイドさんの声に慌てて車から飛び出すと、空には見たことのない緑色の輝きが!!

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まるで夜空をキャンバスに、絵の具を落としたように濃く点在したり、ダイナミックに筆を動かして抽象画を描くように、夜空に浮かび上がっては消えていきます。頭上で繰り広げられる感動的な光景にさっきまでの寒さも疲れも一気に吹き飛びます。

夢中になってシャッターを押しましたが、普通のカメラではオーロラと人物の両方を綺麗に撮るのは難しいため、記念写真をお考えなら撮影つきのツアーがお勧めです。オーロラ強度指数が低い日でも、幸運にもこの奇跡のような閃光に出逢える可能性があり、オーロラを捕まえられるかどうかはまさにハンティング!このとき時刻はすでに深夜1時半、ホテルに到着したのは3時20分でした。

さて、冬場はマイナス20度にもなるムルマンスクでは、夜間はさらに冷え込むため、安全に楽しむためにも上下スキーウェアや厚手コートにしっかりとした雪用の防水ブーツと手袋、そして帽子は必須アイテムです。ロシアの冬に適した厚手の防寒具は、ムルマンスクのショッピングモール内をはじめロシアのスポーツ用品店でも購入できますし、またロシアの伝統的な雪用フェルトブーツのワレンキや伝統的なショールのプラトークは実用的でお土産にもお勧めです。

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ロシアでの宝物のような経験がまた一つ増えました。

 

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